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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

倫理

2021-03-13 | 本の紹介
毎週楽しみに観ていたTVドラマ「ここは今から倫理です。」が今夜終わりました。
漫画を原作とし、山田裕貴が演じる倫理を教える教師と彼が受け持つ高校生らとの出来事が描かれます。
一話ごとに今の高校生が持っている悩みや葛藤が描かれ、
穏やかに話を聞いて受け止めることで、彼ら彼女ら自身が自ら解決する手助けをしていきます。
とても興味深く、今の高校生の大変さを思いながら毎回心を強く動かされていました。

雨瀬シオリさんの原作マンガは『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018』ネクストブレイク部門2位、
そして2020年12月時点でシリーズ累計発行部数は120万部を突破しているベストセラーとなっています。

私が高校生の時、母校は「倫理」の授業は2年生の必修科目でした。
その時の倫理の担当は、学校でも有名なちょっと変わっている若い先生で、
教科書はほとんど使わずに超マイペースに授業を進め、ソクラテスだけで1学期が終わってしまった感じです。
授業は今まで経験したことのないような対話をもって進められ、皆、面食らっていましたし、
受験科目に倫理を使えた生徒は皆無だったと思いますが、今から思うと面白い授業だったと思います。

現代社会は人と人との距離や関係性が難しく、ひとりで考えたりネットの情報には限りがあります。
受験科目として使いにくい等から倫理を学ばない高校や高校生も多いようですが、
高校生という若い時に様々な思想や思考の仕組みを知っておくことは必要な事のように思います。
小学校中学校では「道徳」を学びますが、高校生も是非「倫理」を学び、
それがその先の「哲学」へとつながったら良いと思います。

山川出版社の『もう一度読む 山川倫理』小寺聡 編 を読みたくなりました。
高等学校の教科書として使われている「現代の倫理(改訂版)」をベースに、
一般の人々に対して内容を深め、人生について思索する手がかりになるように改めた書です。
また、主な思想家たちの考え方が把握したり、人類の精神史の全体像と現代の倫理的課題が一望でき、
これから高校図書館に入れたいと思います!