今日、12月8日にこの作品を紹介したいと思っていました。
石田衣良 著 『不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲』 (毎日新聞出版)
今日は第二次世界大戦開戦の日、日本軍による真珠湾攻撃でアメリカ海軍基地から白煙が立ち上り、
太平洋戦争の開戦の火蓋を切ったあの日から、今日、12月8日で78年目を迎えました。
この作品は、〈アンダイング=不死身〉とあだ名をつけられた日系2世の主人公14歳少年が、
母・君代と開戦直前に日本へ帰国し、その後3月10日に東京大空襲に見舞われるまでの物語です。
物語は3月7日から始まり、戦争中の東京に住む14歳の中学生たちの日常が描かれます。
今の私たちの生活からは考えられない、物資も教育も楽しみも何もかもが足りない毎日、
でも、そんな毎日の中でも彼らは友情を育んだり、淡い恋心を抱いたりと、
この作者の2003年直木賞受賞作『4TEENフォーティーン』の戦時中版のようで、
これも中高生に読んでもらいたいです。
本当は今日読み終わって読後感を書きたかったのですが、
今、その東京大空襲の場面を読んでいる最中、終わりまであと100ページ残っています。
東京中が燃えてしまった東京大空襲の中、彼らは生き残ることが出来るのか?!
明日は読み終わると思います。
昭和は前の前の時代となりましたが、
この戦争のことを決して忘れてはいけないし、語り継がなければならないと思っています!
何事も起こらない平凡な、でも平和な日常のありがたさも実感します。