今日も一期一会

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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

朗読ライブ

2019-12-01 | 本の紹介
今日は、お気に入りのトマトカレーのお店での『吉野弘の詩を奏でる』という朗読ライブに、
朗読者の一人として参加させていただきました。

私は吉野弘さんの詩が好きで、しかも詩の朗読に合わせて宮澤達也氏がギター演奏して下さるとのこと!
何度もライブを聴きに行っている宮澤達也さんが私の詩の朗読に合わせて演奏して下さるなんて、
こんな機会でもなければ滅多にあるものではありません。
好きな詩とギター演奏につられて参加に手を上げてみたものの、自分の「朗読」を良く考えていなかった・・・

吉野弘さんの詩をたくさん知っていますが、さてどの詩を読もう、と詩集一冊を改めて読み直し、
「やはりお嬢さんの奈々子さんのお店で読むのなら。」と「奈々子に」を選びました。
娘の「菜々子」が生まれた時にこの詩を読み、
詩の中の「お前に多くを期待しないだろう。」という一節に衝撃を受けました。
まだ25歳だった私、初めての子ども、希望のかたまりのような我が子に明るい未来を期待していた私は、
吉野さんのように「多くを期待しない」とはとても言えない!
「自分を愛する」よりも「人から愛されて欲しい」とも思っていました。

でも、私も年を経て、孫が生まれた時にまさにこの詩の気持ちとぴったり重なったのです。
生きているだけで、健康でいるだけで素晴らしい、ありがたい。
詩の中の「自分を愛する心」は、昨今の教育界で盛んに言われている「自己肯定感」に他なりません。
親や他人のためではなく、自分のために自分の人生を精一杯生きることで、他人への思いも生まれる、
年を経てこの詩の素晴らしさがますますわかった気がして、心を込めて読ませていただきました。
緊張の中、読むのに夢中で自分の事で精一杯、せっかくの宮澤さんの音楽を聴く余裕がなく残念!
DVDを楽しみに待ちましょう♪

朗読者は12名、参加者は30名を超え、その中には詩人の方3も名、都内や神奈川など遠くからもいらしていました。
朗読者が選ばれた詩も朗読の仕方も、本当にその方にあっていると感じがしてとても楽しかったです。
途中には奈々子さんによる吉野弘さんのお話や、宮澤さんによるギターライブもあり盛りだくさん!
画像は、司会をして下さった詩人の市川恵子さんとギタリストの宮澤達也さん。
 
あまり耳にしない「朗読ライブ」をやり終えた奈々子さんと参加者の方々からはもう次回への話が出ていました。
私自身の朗読に関しては決して出来が良かったわけではなく反省しきりですが、学んだことも多く、
今は終わった清々しさでいっぱい、背中に乗っていた重いものが取れた気がします。
プロの方の完成した形はもちろん素晴らしいですが、
素人たち(含私)が真摯な姿勢で精一杯頑張っていることにも心を動かされた冬の午後でした。