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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

映画 「のぼうの城」

2012-12-02 | 映画
大学の同窓会から始まり公私ともに充実していた11月が終わり、
気が付くと12月です。
寒くなりました。

観たいと思っていた映画「のぼうの城」をやっと観てきました。
埼玉県が全国的に話題に上ることがあまりないので、地元民としては是非観なくては!
4年ほど前、和田竜さんによる小説を読んで、
歴史小説が苦手な私でも楽しく最後まで読み終えることが出来ました。
2008年直木賞候補作、本屋大賞第2位と評価も高かったです。

その映画化、楽しみにしていました♪
当初の予定では、昨年9月17日に公開予定でしたが、
映画の冒頭と後半の見せ場で水攻めのシーンが出てくるため、大震災後公開が延期されていました。
ただ・・・主人公のぼう様を演じるのが狂言師野村萬斎さんと知った時、違和感が。
作中の城主「のぼう様」は大柄で薄ぼんやりとした「でくのぼう」、
細身で鋭利で理知的なイメージのある野村萬斎さんではどうなんだろう?
しかも石田光成役は上地雄輔さん、どっちかというと逆なのでは?

でも、この映画は野村萬斎さんの素晴らしさが際立つものでした。
特に、城が水攻めにされた後、小舟に乗って敵陣の目の前で踊る田楽舞は本当に素晴らしい!
おどけた表情の中にちらりと見せる企み、声を張っての謡、不安定な小舟の上でぶれずに踊り続ける舞、
長年にわたる鍛錬のたまものなのでしょうね。
このシーンを観るためだけに行ってもいいくらいです!
実際に野村萬斎さんの狂言も観たことがありますが、その存在感やオーラにも圧倒されました。

その他のキャストもなかなか良かったです。
心配だった石田光成役も上地雄輔さんの持つイメージに引きずられずにいい感じでした。
問題になった水攻めのシーンはかなり変更され、特に人が流される場面はほとんどカットされたそうです。
それでもかなりの迫力で、TVで繰り返し見た大津波を否でも思い起こしました。
エンドロールにはお楽しみ画像がたくさん出てきますので、
特に埼玉県民は最後の最後までご覧ください。

豊臣方の忍城攻めの総大将石田三成が率いる2万の軍勢に、
のぼう様を城主とする家臣・農民ら3,000の兵が勝利したのです!
直実節でも歌われている「坂東武者の心意気」を誇らしく感じるいい映画でした♪