最近、ある歌手と作詞家との確執が世間をにぎわせています。
ワイドショーなどは二人のお互いに対する態度などについて、
面白おかしく放送していますが、
この問題の根底にある「著作権」について、皆さんはどう思いますか
そんな世間を反映してか、おととい3月21日の各紙朝刊にこんな意見広告が掲載されました。
~日本文化は、なぜブームで終わるのか。~
著作権って、いったい何でしょう?
それは、著作者が小説や、映画・音楽など、自分の著作物から得られるイメージや
利益を保護するために、他人がその著作物を無断でコピーすることを禁じる権利のこと。
ただ著作権が保護される期間には限りがあって、国際的な条約により著作者が生きている間と、その没後二世代(子と孫)までの著作者の没後50年間と決められています。
(中略)現在では欧米のほとんどの国で、「没後70年間」までに延長されています。
わたしたちは著作権の保護期間が一日も早く、国際的なレベルである「没後70年間」までに延長されることを願っています。(後略)
これは、「著作権問題を考える創作者団体協議会」という団体が出したものです。
松本零士(漫画家)、林真理子(作家)、三枝成彰(作曲家)、野村萬(狂言師)
などが名を連ねています。
事務局は「
日本音楽著作権協会」(JASRAC)です。
日本は、以前から著作権に対しての認識が甘いと言われていました。
しかし、「没後」50年ならいいのではないかという気もしないではありません。
これに対して反対派である「
著作権保護期間の延長を考えるフォーラム」
という団体もあります。
今、「著作権」という意識をみんなが持つこと、
そしてどちらの方がいいのかきちんと考えることが必要かと思います。
週末に新聞を片付けてしまう前に、ちょっとさがして見てみてください。