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マレーシアで日本式のコンビニを展開する試みのドキュメンタリーを見た。コンビニって言ったらアメリカのもんだろって気もするが、アメリカのコンビニと日本のコンビニは違うらしい。ちょっと前のニュースに沖縄で初めてセブンイレブンが出店したってのがあったけど、要するに出店するための売っているおにぎりや総菜なんかのネットワークを含めて、日本のコンビニとは店舗展開をする業態だということだ。それだけじゃうまくわからない人もいるかもしれないけど、問屋なんかから品物仕入れて売るだけの店だと、僕らが子供のころからあった近所の個人商店と変わりはしない。今のコンビニはそれとは別の店だということなんだろう。
要するにマレーシアには、おそらくだが、スーパーや個人商店はあることだろうけど、何か商品を供給する拠点を要したコンビニチェーンが、しのぎを削っているってことらしい。それと日本はすでに飽和状態だから、アジアの景気のいいところに、このような店が進出して利益を得やすくなっているということのようだ。そこで日本式コンビニが参入して、競争しているわけだ。そうしてそこに必要とされる日本人もいるというわけだ。
いろいろなるほど、と思ったけど、商品を品質管理しながら均質にネットワークに乗せて売るようなことというのは、割合日本式といえる商売なのかもしれない。もちろん他の国だって似てるものはたくさんあるはずだが、日本人的な要素が、それなりにたくさんあるらしいことも分かった。だからこそ受け入れられることもあるし、失敗していることもあるようだった。日本のドキュメンタリー番組だから、日本人が頑張っていいな、という展開が好ましいようだったけど、それなりに失敗していて参考になった。
要するに日本的にチャレンジしてみるけど、現地に溶け込むには、ローカライズすることが大切なようだ。現地化するというのは、当然現地のニーズに合致するものでなければうまくいかない。日本そのものがいいというのは、僕らが日本人だからであって、日本のいいものであっても、あちらでいいものに少し変わらなければならない。そのままいいというのは、案外限られたものじゃないのだろうか。
以前なら、どこに行ってもコカ・コーラなんて言うアメリカナイズ化された世界があったものだけど、今でも単純なものもありながら、ちゃんと複雑化していく社会があるんだな、と感心した。そうでなくちゃ面白くないもんね、世界って。
まあ、マレーシアが、同じアジアの国といっても、それなりに個性がある異国だってことに過ぎないのかもしれないけど。日本は理解されにくい国かもしれないけど、それこそが強みでもあるわけで、海外で苦労する日本人にはお気の毒だけど、強情張らずに頑張ってもらいたいものであります。