カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

漢字の知識は持ち歩くもの?

2021-06-02 | ことば

 本を読んでいたら「六ケ敷候」なんとか、と書いてあって、これは何と読むんだかその時はちょっと分からなかった。でもまあ最近は手元に国語辞典や漢和辞典がなくとも何とかなる。それに簡単な漢字だから調べやすい。文字そのものが読めない場合は手書き機能を呼び出せばいい。これもパソコンでもスマホでもできる。以前なら字画を数えて探したり、部首などを手掛かりに残りの字画で辞書を引いた。なんだかそのころを懐かしくも感じるが、今はほんとにそんな作業をしなくなってしまった。手元にいまだに辞書は並んでおいてあるが、たまにお世話になることはあるものの、ほとんどインテリア化しつつある。時々引いてみると、案外面白くてハマるものの(そういう脱線こそ辞書の醍醐味だったのだが)、やっぱり手っ取り早いものを使ってしまう。しかしながら、パソコンの情報は元をたどれば辞書だったはずで、そういうことを考えると、将来はどうなってしまうのだろうか。誰かが金を出して編纂したりなどしないと、結局は怪しいものになってしまうのかもしれない。
 ということであるが、そうやってスマホで検索すると、すぐに「むつかしくそうろう」と出た。答えを知るとなんてことはないが、インポッシブルだったのだな。しかしながらそういう当て字を用いることから、「むずかしい」ではなく「むつかしい→むづかしい」の方が元々の語感なんだということも分かる。やっぱり調べてみるものだ。
 しかしながら読めない漢字はこのように解決できるようになったことは良かったのだが、手書きで書こうとすると、かなりの漢字を書けなくなってしまった。簡単なものでもちょっと思い出せないのである。手書きで何か書こうとしても、いちいち漢字でつっかえてしまって、かなりスピードをロスする。仕方ないので下書きであってもパソコンやスマホに頼らざるを得ない。自分の手帳やメモ帳には、漢字の断片とカタカナがまぜこぜになったものが、いくつも書き残されている。かっこ悪いことはあるが、誰かに見せるわけではないので一応はいいとするにしても、やっぱりなんとも情けない。
 もっとも今となっては、基本的に文章を書くなどということは、スマホやパソコン相手以外にはやっていない。学生などの若い人たちは、授業などの折には、どのように文字を扱っているのだろうか。もう卒業してしまったので、そういうことをする必要がなくなって本当に助かった。いや、学生さんだって、今はタブレット他、手書きなんてやってないのだろうか? うーん、このような知識というのは、すでに外部入出力でやらなければならないことになっているのかもしれない。
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