カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

議員を寝せない国会になれば……

2021-02-28 | net & 社会

 Twitter に新聞記事が上がっていて、その内容が読者投稿で、その投稿者は14歳の中学生で、内容としては国会での居眠りの批判してをしていて、そのような居眠り議員には罰則罰金を科すべきではないか、というようなことが書かれてあった。国民の多くが苦しんでいるこのコロナ禍にあって、非常に腹立たしいということかもしれない。よくまぁ重要な国会の席で寝ていられるものだ、と呆れている報道か何かを目にしたのかもしれない。国民はこんなに大変なのにと言う、不満の表れを書くことが、ちょっと賢い自分だという自惚れがあるんだろう。確かに14歳にしてその感性というのは、問題がある。そしてそういう子供を育ててしまう日本社会にも、問題はあるかもしれない。
 そもそも国会議員と私たちというのは、人間としてや、ましてや生物としては、そんなに大きな違いがあるわけではない。選挙に出るような人たちとは言え、だからと言って我々とは違う人類ではないし、だからこそ民主主義の制度に従って、この社会を構成している人たちに過ぎない。そうゆう人たちが国会の席で寝てしまうというのは、事実としては、眠たくなる答弁が繰り広げられているからである。何度も議論してきたことを、繰り返し繰り返し説明的に同じ内容で発言がなされる。質問その他もくだらなくて聞いてられない。ごくたまにいい質問が無いわけではないが、それは極めてごくたまの出来事でしかありえない。しかしまあ国会の席についていると、逃げる訳にもいかない。そうしたらどうしてもつまらないので、睡魔に襲われてしまうのではないか。その上にテレビに映される始末である。いわゆる災難である。そうして何か勘違いした中学生からも批判される。そういうものをまた取り上げる新聞もある。全くさらにやる気も失せる、というものである。
 国会議員が寝てしまうような国会というのは、おそらく国会議員じゃない人間が出席しても寝てしまうと思う。それは自然なのだ。何か面白そうな議論や面白そうな語りとかそういうことをやってしまうと、結局批判されてしまうので工夫のしようがない。そのような場に国会が陥っていしまっているということが問題であって、 それらが解決できないのであれば、こういう現象はなおりそうにない。しかしまあ国会にそういうものが求められていないのであろうから、今後も国会議員は寝てしまうのではないか。
 つまるところ批判のための批判が続いている現状を鑑みると、その結果として国会議員を寝せてしまうという現象しか起こりえない。もっとも国会議員が夜の時間にたっぷり睡眠を取ればいいという世の中になると、 居眠りは少なくなるかもしれないが、いい議論が積み重なるという事にはならないのかもしれない。そう考えると、やっぱりなかなか難しい問題である。まあ怒りに燃える頭の悪い中学生が新聞投稿する世の中よりは、少しはマシかもしれないが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする