確かに前の晩から結構雪が降っていて、自宅に帰る駐車場の時にはすでにうっすらと積もりかけていた。これは翌朝少しヤバイかなあという感じは元々あったのである。だったのだが、翌朝新聞受けから外を見ると、これはもう銀世界。結構降ったなーっていう感じ。北国に住んだことがないから実感として比較のしようはないけど、いくら北国だってこれくらいだと、やっぱり少しは積もったな、というのではないか。もっとも九州の人間のように慌てた心情にはならないだろうけれど。
テレビのニュースを見て、新聞も読んで、しかしその事態が変わるわけがない。まだ朝だし車が そんなに通っている訳ではない。自宅の上の方には大きな病院と、そうして大きな工場がある。通勤の人が山を登る。そういう車が轍を作って、後の車が通りやすくなるはずだ。しかし僕の自宅は少し住宅地というか、通勤だからといって交通量が多いわけではない。確か僕の車は四駆だったはずで、だからなのかチェーンは買わなかった。それがどうにも気になるというか、要するに運転には自信がない。一度外に出て様子を伺って、やっぱり雪は積もっていて、少し山側に歩いて行って、高速道路は通行止めらしいなということは分かった。車はそれなりに通っていて、雪が黒ずんで汚くなっている。この後僕が通る分には、通りやすい程度にはなっているはずだ。しかしこれはもう少し様子見て、もう少し車が通った方が、車で行くぶんには、もっと通りやすい道になるはずだ。それに正直言って、僕は朝のお腹の調子に不安がある。家を出る前に済ませるか、職場に着いてからの方がいいのだろうか。それは大きな問題だ。それで少し家で済ませようと考えた。いつも早めに出勤してはいるので、平時にはだいぶ早く職場にはついている。ということで、まだ余裕があるという考えが元になって、いつもより少し出勤が遅くなったのが、まず良くなかった。
いつもとは通っている山道は避けて、交通量の多い平地の道を行くことにする。雪は大分融けていて問題ないが、しかしのろのろである。みんな慎重になっている。さらにやはり交通量は多いような気がする。僕と同じように山道を避けているのだ。信号までが遠い。そして信号が長い。多少は仕方ないなと思うが、さらに慎重になって、国道の道を選択する。そうするとさらに行列が長い。先にある2車線から1車線になる所為もあるかな、と考えている。しかし追越車線を行く車があって、動かない側からするとなんだかイライラする。先の方で譲っているんだろうか。まあ、人の好い人が先頭に多いのは、僕にはどうしようもない。なんとか自分を落ち着かせたい。そうしてやっと合流地点に来て、強引な車になんと僕は譲ってしまった。ハザードランプがチカチカしているが、僕の心はイライラするだけだ。更に渋滞は続く。本当にノロノロしている。どうして今日に限ってウスノロばっかり前にいるんだろう。いつも15分で通過するような距離に、結局40分かかってしまった。そして信号もなく流れが良くなった国道を行っても、やはりいつもより速度が遅く、通勤にトータルで1時間以上を要してしまった。唯一良かったのは、なんとかトイレ問題はスルー出来たことくらいだろうか。
結果的に,本当に何年ぶりかだろうか、遅刻いたしました。なんと遅刻したのは、今回僕だけだったようで、早出の人も含めて皆さんふつうに出勤できたそうです。なんだか本当に申し訳ありませんでした。