カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ぎりぎりセーフが次を活かす

2017-08-20 | culture

 子供にゴルフのレッスンをつける番組をやっていた。技術的なことはよく分からないが、基本的には自分のゴルフのプレーに自信をつけてもらうために、良い記憶を残すことを心がけて指導していた。特に面白いと思ったのは、ボールを打った後の自己評価を6段階に分けることだった。うろ覚えだが、とにかく5番目が悪い。6番目は最悪。上から1最高。2良い。3まあまあ。4ぎりぎりセーフ。なんか少し違うところもあるかもしれないが、基本的に上位4つが良くて、後の二つがどうしても良いと言えないもの。よっぽど悪くない限り、結果OKという姿勢なのだ。
 見ているとゴルフの上級者の子でも、自己判断が厳しい。見た感じしっかり打てていても、すぐに「ダメだ」とつぶやく。確かにもっと良いショットを打てる自信はあるのかもしれないが、悪くないものを切り捨てていつまでも自己嫌悪に陥っている。なんだかプレーも神経質な感じだ。ミスが許されないプレッシャーに自らを晒している感じかもしれない。
 一方で多少悪くても、4のぎりぎりセーフがあることで、次の挽回に目を向けることができる子が出てくる。失敗を引きずらず次にいいイメージのままプレーに集中できる。そうしていい流れを自ら引き寄せることが出来ていくのかもしれない。
 日本の指導の一番の欠点は、ミスを指摘してそれを意識させ、二度とそのようなことをしないように改善させていくやり方が主流だからかもしれない。結果的に練習ではできることが、本番では萎縮してのびのびとプレーできなくなる。肝心な場面や、勝負どころで流れを引き寄せられない。そういうこととも、この指導のポイントは関係あるのではないか。
 多少悪くても、本当に悪い訳では無いのなら、ぎりぎりセーフでよい。そんなんだからお前はダメだ、という指導者がいるのは分かる。だけど自分ではセーフにしておく。そんな人が将来は伸びていく。もしくは今から自分を伸ばすことが可能になる。
 自己評価は6段くらいにするというのは、自ら本番に強く生きて行くための工夫かもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする