カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

人間の身勝手について

2016-11-25 | 掲示板

 人間は道具を使う唯一の動物だ、という物言いを久しぶりに先日聞いた。しかしながらそれは唯一ではない。サルでも使うことが知られているし、カラスだって使う。人間が観察できずに理解できないだけのことで、多くの生き物は多かれ少なかれ道具を使う。例えばヤドカリだって道具を使っていると言えると思う。道具を作るという言い方だって、営巣などを見ると、人間だけなんてことは無いとすぐに分かるはずだ。要するに人間の優位性というものを考えたい人というのは、どうしても人間中心になりすぎるのではないか。
 また、タコの神経細胞は5億ある(ちなみに猫で8億)と言われていて、非常に優れた能力は、そのようにして発達しているという解説も読んだ。タコの腕(研究上は足では無いらしい)には吸盤があって、一つ一つを単独にいろいろと動かすことが可能だという。そのために多量のエネルギーを必要とするにもかかわらず、タコは神経細胞の数を進化上増やしてきたと思われる。そのような高い能力のあるタコだが、人間のように意識があるのかは分からない、と書かれていた。理屈としてはそうだが、それは人間と意思疎通ができない意識のことを指すのであれば、結論は違うのではないか。動物に意識があるのか無いのか問題は、人間の尺度にとらわれ過ぎる考え方のように思われる。いわんや人間の意識というものだって、実際はまだよく分かっていないではないか。
 ちなみにタコには三つの心臓があって、血液は青い。面白い生き物ですね、実際。
 人類の火星移住計画というものがある。これはSFでなく実際の話だ。地球と似たところの多い岩石惑星である火星は、将来的に人類が住める可能性の高い場所なのだろう。
 それは大変に夢があって楽しいという考えもあるが、その計画自体に否定的に考えてなどいないが、なんとなく引っかかるものもある。それは他でもなく地球のことだ。将来的には人間が済み続けることが不可能であることは間違いなかろうが(例えば隕石の衝突などで確率的には人類は滅亡することが確実だ)、その前に地球をもう少し住みやすくできないものか。
 住みにくいと考える原因が個人的なら仕方ないが(不幸だが)、人類的には火星よりそのほうが建設的に思える。建設的考えが、人間の幸福につながるかは、やはりよく分からない問題だが…。
コメント
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