カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

お勧め音楽映画その1

2016-11-16 | なんでもランキング

 音楽を題材にした映画は数多い。音楽と映画は相性がいいのだと思う。音楽の多くは興業を目的としているし、映画も基本的にそうだからかもしれない。音楽が無くても映画は作れるが、音楽があってこそいい映画というものも数多い。今や切っても切れない仲のような関係かもしれない。そうしてズバリ音楽そのものを扱ったような、または音楽自体が重要なキーになっているおすすめ映画をいくつか思い出してみた。

 欲望/ミケランジェロ・アントニオーニ監督。前振りしたのにもかかわらず、実はあんまり音楽とは関係のないともいえる映画である。でも僕個人としては貴重な映画で、映画自体はたいして面白くもなんともないが名作といわれる変な映画だと思うけれど、やはりどうしても外す気になれない。それというのもジェフ・ベックのヤードバーズを見ることが出来るからだ。単に劇中に彼らが演奏している場面があるだけのことだが、それだけでつんのめって見る価値がある。実にかっこいいのである。

 カサブランカ/マイケル・カーティス監督。言わずと知れた大名作映画。これも実は音楽映画とは厳密に言えないかもしれない。しかし何と言っても、アズ・タイム・ゴーズ・バイが素晴らしい。劇中に使われる曲としてこれほど重要なものも珍しいのではないか。そうしてその後の映画にも、このような音楽の使われ方は度々まねされていると思う。いや、今風にいうとオマージュか。ともあれ、映画を楽しんで、音楽も忘れることは無い。もう何度見たことだろう。本当に素晴らしい。

 サウンド・オブ・ミュージック/ロバート・ワイズ監督。子供たちとドレミの歌などを歌う牧歌的な映画みたいに思われている向きもあるが、むしろサスペンス映画として名作ではないか。まあ、歌が楽しい映画には間違いないが。僕は子供の頃にこの映画を観て、かなりハラハラドキドキした覚えがある。ワイズ監督、なかなかやるもんです。

 アマデウス/ミロス・フォアマン監督。これはモーツアルトを描いた作品。しかし視点が変わっていて、モーツアルトを憎み(才能に嫉妬というか)ながら崇拝するサトエリという宮廷音楽家から見た、だらしが無く奔放で才能に満ちた青年を描き出している。まったくひどい人間もいたものだと思うが、それが素晴らしい旋律を生み出す天才なのだ。努力の人からすると、そんな人間が身近にいたら気が狂いそうになるのではないか。しかし同時に同時代に生きられたしあわせもある。何より音楽を愛しているからだ。屈折した人間模様を見事に描き出した傑作である。もちろん音楽も素晴らしい。

 まだまた紹介したりないのに長くなりだした。これ、続きます。
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