カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ひろい机にご用心

2016-11-01 | 雑記

 営業などを別にすると、机を前にして仕事をしている人というのはそれなりにいると思う。特に経理などを担当している人は、基本的に座業というか、机の前に座っている時間が長いことだろう。映画なんかで会社の場面などがあると、特に大会社のオフィスなんかは、ずらりと机が並んで、多くの人がそれぞれに机に向かっていたりする。壮観という感じだが、皆が一斉に座って何かしている生産性って不思議ですね。
 実際には知らないことだが、たぶんこれもテレビか映画の影響だろうけど、雑誌の編集だとかテレビ局などのようなオフィスだと、実にデスクも煩雑に使われている印象がある。資料などがうずたかく積まれ、机の上にはものを広げる余裕も無い。さらに紐などに写真などをつるしたりして、無いスペースを無理やりに活用したりしている。まったく大変である。資料などが多いと言えば、例えば研究室のように多少のスペースの余裕のある大学教授などの部屋でも、机の上に煩雑に書類が積まれて、その埋もれた先に先生が座っておられるような場面も時に見られる。整理が悪いというか、あの空間で探し物が見つかるはずが無いようにも思われる。もうあれは、どうしようもないという絶望感のようにも感じられる。
 一方で、大会社の社長などは、広々としたソファーを備えた不必要に広い部屋の奥に、さらに広い机がドカンと置かれて、机の上にはもちろん広々としたスペースがある。たまに書類が乗っている場合もあるかもしれないが、済めば秘書などが、それらを違うところに運んでいくのだろう。抽斗の中にはキューバ産の葉巻なんかが隠されている。事実上仕事で机を使う主目的などないのではないか。
 ところで世の中には様々な不正事件が起こっている。殺人や強盗はともかく、会社などの経済活動においても、よからぬことをたくらむ輩は後を絶たない。特に横領など、自己中心的な犯罪に手を染めてしまう人というのは、働いている人の中に紛れ込んでいるようだ。
 世の中には暇な人がいるようで、このような犯罪者とふだん働いているデスクの作業の出来る広さに相関関係があるとした研究があるのだそうだ。広いスペースが与えられている立場の人ほど、横領などの犯罪に手を染めやすいのではないか、と言われている。社長などが会社の金は俺のものだという考えを持っているのかはともかく、大きな組織の社員においても、ある程度の机の広さを持つことが許されている立場の人は、犯罪に手を染めやすいとも言われているらしい。
 まさか横領を恐れてデスクのスペースを平社員に与えていないということでは無かろうが、横領さえできない権限の人だから、机が狭いのかもしれない。逆に、監視の目が届かないような広さが確保されると、人間というのはイカンことを考えてしまうのかもしれない。むやみに広い机を欲しがる人が会社にいたら、要注意かもしれないです。
コメント
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