D・ボウイが死んだと思ってしばらくなんとなく落ち込んでいたが(でもまあ、アルバムは発売されているし、枯渇感ということではないが)、また、モーリス・ホワイトが死んだ。
政治で世の中を変えるのではなく、音楽で世界を変えるのだ、と言っていた人だったが、まあ、それはそう信じていたんだろう。それなりに早いかもしれないが、ロック・スターとしては二人とも普通の年齢であるから当たり前のことではあるが、悲しいことには変わりはない。
ところで、雑誌をパラパラ見ていると、フジモトマサルの追悼文というのが目に留まった。ええええええええええええええええええ、である。
昨年の11月に亡くなっておられたらしい。年も近いし、糸井重里のホームページでなぞなぞをやっている頃に、僕は熱心な読者だった。一回答者だっただけのとこだが、メールを送って返事がきたりもした。主著はほぼ目を通しているし、買っているし、ファンと言ってもいいのではなかろうか。近年の活躍も知らない訳ではないから、(特徴のある絵柄だし)まったくのノーマークだった。病気しておられたのか!
でもまあ、それより、メジャー社会でも普通に目にすることが増えていた印象があった。
そういうことを受けて、僕としても普通に、なぞなぞ師匠がなぞなぞを辞めておられることに不満があったにせよ、何より、フェイスブックではあるが、いまだに僕はなぞなぞを毎週出題したりしていた。このもとになるなぞなぞ道のお師匠さんは、他でも無くフジモトマサルさんであり、ひょっとすると、フジモトさんに、このシリーズが届くのではないかという期待が、少しくらいはあったかもしれない。是非、僕のもとで遊んで欲しかった。
言葉のセンスが抜群で、でも不思議な漫画やイラストを得意とする文化人だったのではないか。闘病をしていたらしいことはぜんぜん知らなかったのだが、僕の第二の青春の友だったと言っていいだろう。フジモトなぞなぞの継承者として、黙とうをささげるものである。