カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

そういう世界があるんだという了解   るろうに剣心

2016-02-21 | 映画

るろうに剣心/大友啓史監督

 原作は漫画らしい。さらにかなり漫画の通りの科白だったりするらしい。時代に忠実な話ではないし、事実上現代の物語であるということを了解したうえで鑑賞すべし、という感じだろうか。
 舞台は幕末から明治。「人斬り抜刀斎」と呼ばれ恐れられた暗殺者が、改心して人を斬らない人間になっていたのだが、明治になっても辻斬りを行う人間が出たり、阿片でひと儲けする悪党などがいて、その混乱の中でいろいろあって巻き込まれてチャンバラをするという話。一応明治ということになっているが、言葉遣いはほぼ現代語だし、「ござる」の使い方もおかしい。まあ、そういう世界だと了解が必要ということだろう。殺陣もフェンシングのような感じで、日本刀を扱えば不可能な動きが多発する。これもそういう世界のことという了解が必要だろう。時々その時代の実在の人も出てくるが、もちろんあり得ない設定ということも了解が必要だろう。だんだんしつこくなってきたが、ともかくエンタティメントだから仕方がないということなんだろう。
 面白くないことも無いんだが、映画というよりテレビ・ドラマを見ているような感じかもしれない。映像美的に映画チックな場面があるにせよ、ちょっと学芸会的とでもいおうか。続編も予約してたはずだが、ちょっと考え直す必要がありそうだ。まあ、カッコいい役者さんも出ているし可愛らしい女優さんも出ているから、それ目当ての人にはいい映画かもしれない。でもまあ、日本の娯楽としての方向性はこういうことにあるのかな、という勉強にはなるかもしれない。僕は世間に疎いので、こういう感じなのね、なるほどね、とは少しは思ったけど、単なる勘違いかもしれない。
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