カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

履歴書をどう見ているか

2016-02-26 | culture

 履歴書は「手書きかワープロか」問題、というのがあるらしい。立場上面接はするが、考えてみると手書きの履歴書以外見たことが無い、と思う。履歴書買ってくると、手書きするより無いというのもあるが、ネットからダウンロードもできるから、そのままワープロ機能で書き込むことも可能だろう。たまにしか新卒は採らないし、多数就職の願書を出すようなところではワープロが普通なのかもしれないが、たぶんそのような事情のタイミングで求人を出していない所為だろう。また、進路関係の指導で、手書きを奨励するようなこともあるのかもしれない。率直にいって、手書きであるとかワープロであるからという理由で選考に差が出るとは考えにくいが、多数の人間が選考に関わる場合、手書きを優先させるような人情というのはある可能性がある(そういう人事担当は必ずいるだろう)。たぶん、その見えざる圧力のような心情が、手書きの履歴書という形に現れるのかもしれない。
 それはいいのだが、それでは手書きの履歴書を書くべきなのか問題、ということも考えられる訳だ、議論となっているのはたぶんそこだろう。有利ならば素直に手書きにすべきということなんだろうけれど、手書きを優位に考えるような人事担当を据えるような会社に、本当に就職すべきか、ということも問われている訳だ。それは、そのような不合理なことを求めているということを表しており、要するにブラック企業的な、マイナスのオーラを発していることにはならないか。また、そう考える人もいるのかもしれない、という訳だ。だからこそ、そういう企業を選ばないためにも、ワープロで履歴書を書いて出すべきではないか、という議論らしい。そうすると、またいろいろ意見が出たりして面白がっている訳である。就職したい身の人としては、ますます悩ましい問題であろう。
 しかしながら履歴書もらって面接して、時には小テストなどをして、それで適切に人選が出来ているのか、というのは、実は心もとない話ではあるのだ。その程度でいい人材かどうかが分かりえるはずが無い。だから人事担当者はそれなりに悩むわけで、例えば人事に関する本を読み漁ったり、そうして実際に他の企業の人事担当者などと交流して勉強したりするわけだ。
 僕も実際にそういうセミナーに出たり本も数冊読んだりした覚えがある。そこで実際に言われたり書かれたりすることに、履歴書は手書きで書いてもらって、その字までちゃんと見るようにというアドバイスが結構あったりするのである。中には字がきれいである必要は無いが、丁寧に書かれていることと、ちゃんと筆圧をかけて書かれてあるか、裏から透かして見るようにということも、読んだ覚えがある。実はそんなもんかなと思って、筆圧のある履歴書を書いてきた人を採用したら、まあ、何というか、特に素晴らしかった訳ではなかった。まったく当てにならないことを言ったり書いたりする人が多いのである。
 まあ、そういうことなんで、手書きかどうかなんて最初から気にせずに、履歴書なんて書いたらいいと思う。どのみち履歴書の書き方なんて、採用の重要な点ではあり得ない。恐らく採用するかしないかというのは、履歴書以前の問題か、それ以後の何かであることなのだろう。
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