弁当の数
2013-06-07 | 食
ある街で弁当屋に入った。こちらの注文を終えて待っていると、予約をしていたらしい客が後から入ってきた。
最初はよく聞いていなかったので分からなかったのだが、注文した弁当の数が倍以上違うらしい。どうも20欲しいらしいが、現物は40あるらしい。もめているというか、一時問答をやっている。
客の方は理由をよく分かっており、二重に注文していたことは知っているらしい。しかしそのことを後でキャンセルしたという主張だ。店側は、キャンセルは弁当を作ったあとのことで、どうにもならないということらしい。「こちらのミスじゃないんですからね」とはっきり口に出して言っていたようだ。
どちらの味方をするわけでもないが、どっちもどっちという印象を受けた。
もちろん一番悪いのは注文をした客の方だろう。誰が注文をすべきか明確でないから、二名の人が同じ注文を個別にしたらしい。気づいたのは今朝だったのだろう。その後キャンセルの電話をしたが、時間的な問題で間に合わなかったのかもしれない。
店側には落ち度はないようにも思うが、客として待っていて、そうしてそのやり取りを聞いていただけの立場から感じたことは、電話を受けたときのあいまいな態度にも客側の誤解が残っているようにも思った。真相は単純なことだろうけど、電話応答があいまいだったような印象を受けた。
客の方はひっきりなしに外に出てしきりに携帯電話で現場の人たちと連絡を取っていたようだ。この場合誰が責任を取るのか。いや、それは明確だが、しかしそれだけでいいのかという戸惑いがあるのだろう。
まあ、話としてはこれでお終い。その後のことは知らない。どうすべきかという、説教がましいことを言うつもりもない。繰り返すが、注文した方が悪いのは明らかだろうが、その後の対応に何かお互いの勘違いを生む何かがありそうな気がしただけだ。
おそらくそういうことってそれなりにあるんじゃないかな、とは思った。キャンセルがいつまで可能なのか、そういう区切りというのは弁当屋さんにも必要かもしれませんね。
それにしても20個も多い弁当をもちかえった後、あの人たちはどのような話し合いをしたんでしょうね。そちらの方が上手くまとまってくれたことを祈るばかりである。