華麗なる罠・刑事コロンボ/アラン・J・レヴィ監督
トリックが気に入らないというか、それなりに無理があるような気がする。というか偶然そうなってしまったというか、ここまで犯人が先を読めて犯行を行うことができるということがなんだか嘘っぽい。人はそんなにシナリオ通り行動するものなんだろうか。というか、こんなことをしているとちゃんと読まれている妻と愛人の行動ってどうなのよ? ということかもしれない。
さらに気に入らないのは、やはり家族関係といったところか。これだけ嫌われているということが分かっていて、それでもこの家庭にしがみつくのは、やはり金銭だけの執着なんだろうか。これからもギャンブルをしたいということがあるにしても、この家族から離れていても出来そうなものである。今までの金を全部返せと言われても、返さない手だってあったんじゃなかろうか。妻が浮気しているのだって重大な背信なのだから、そこをついて金をせびる方法だってありそうである。つまり殺人の動機として、何となくしっくりこない。
ということなんだけど、コロンボの行動は面白くない訳ではない。何があっても殺人事件。犯人は追いつめなければならない。そういう展開自体は楽しめるので、良しとしておこう。
さて、有名人と歯医者さんというのは、お隣のまちにはそれなりに有名な例がある。だいぶ前のことだが、芸能人が頻繁に治療に訪れるということは聞いたことがあるようだ。「芸能人は歯が命」なのかどうかは知らないのだが、確かに普通の人より白く整った人が多いようだ。それが歯医者さんの力によるものなのかも知らない訳だが、ありうる話ではありそうだ。だから、この回の歯科医院にも有名人がたくさん治療に来るということのようだった。それなら、やはりその腕の評判の高い人だということも言えるかもしれないし、ギャンブルにしたって、そういう人々との営業活動だということも考えられるのである。実は大変に仕事熱心な人なのかもしれない、と思う訳だ。
まあ、だから殺人をしないということではないのだけれど、なかなか二枚目の人だったし、やはりその悪癖を咎めるという気分にはなれない感じはした。金持ちかもしれないが、妙な結束の家庭の娘を嫁にもらって、苦労していたのではあるまいか。ぜんぜん同情する気持ちにもなれないながら、刑務所にもたぶんギャンブラーはたくさんいるだろうことを思うと、この犯人さんには、これからもご健勝にしてもらいたいものである。
トリックが気に入らないというか、それなりに無理があるような気がする。というか偶然そうなってしまったというか、ここまで犯人が先を読めて犯行を行うことができるということがなんだか嘘っぽい。人はそんなにシナリオ通り行動するものなんだろうか。というか、こんなことをしているとちゃんと読まれている妻と愛人の行動ってどうなのよ? ということかもしれない。
さらに気に入らないのは、やはり家族関係といったところか。これだけ嫌われているということが分かっていて、それでもこの家庭にしがみつくのは、やはり金銭だけの執着なんだろうか。これからもギャンブルをしたいということがあるにしても、この家族から離れていても出来そうなものである。今までの金を全部返せと言われても、返さない手だってあったんじゃなかろうか。妻が浮気しているのだって重大な背信なのだから、そこをついて金をせびる方法だってありそうである。つまり殺人の動機として、何となくしっくりこない。
ということなんだけど、コロンボの行動は面白くない訳ではない。何があっても殺人事件。犯人は追いつめなければならない。そういう展開自体は楽しめるので、良しとしておこう。
さて、有名人と歯医者さんというのは、お隣のまちにはそれなりに有名な例がある。だいぶ前のことだが、芸能人が頻繁に治療に訪れるということは聞いたことがあるようだ。「芸能人は歯が命」なのかどうかは知らないのだが、確かに普通の人より白く整った人が多いようだ。それが歯医者さんの力によるものなのかも知らない訳だが、ありうる話ではありそうだ。だから、この回の歯科医院にも有名人がたくさん治療に来るということのようだった。それなら、やはりその腕の評判の高い人だということも言えるかもしれないし、ギャンブルにしたって、そういう人々との営業活動だということも考えられるのである。実は大変に仕事熱心な人なのかもしれない、と思う訳だ。
まあ、だから殺人をしないということではないのだけれど、なかなか二枚目の人だったし、やはりその悪癖を咎めるという気分にはなれない感じはした。金持ちかもしれないが、妙な結束の家庭の娘を嫁にもらって、苦労していたのではあるまいか。ぜんぜん同情する気持ちにもなれないながら、刑務所にもたぶんギャンブラーはたくさんいるだろうことを思うと、この犯人さんには、これからもご健勝にしてもらいたいものである。