カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

主役すぎるので遠慮してもらう

2012-04-28 | 

 居酒屋でも何でもいいが、とりあえず刺身で一杯やるのは定番と言えばそうだ。その折に刺身醤油か普通の醤油か迷うことがある。自宅だと普通の醤油で刺身を食うので、慣れという点では普通でちっともかまわないのだけれど、寿司やなんかだと当然のように刺身醤油がそのまま出てきたりする。作る側が刺身醤油で食べて欲しいという考えがあるのだろうと思うと、少し考える訳だ。好みなんだからどうでもいいことだとはいえ、確かに少し感覚が違う。ビールでの乾杯後の刺身であれば普通の醤油くらいでちょうどいいと思うが、しばらくして焼酎のお湯割りなどを飲みだすと、少し甘い刺身醤油の方がなじんでくるようにも思う。ここのあたりは微妙なのだけど、刺身醤油を足してみたくなったりする。もっともその頃には既に刺身は済んでいることも多いが。
 いろいろ食べ物にうるさくなるのは年を取ったせいだと思うが、最近はこの醤油自体がなんだかアクセントが強く感じられて、ポン酢くらいがいいような気がしてきた。もともと刺身の種類によっては最初からポン酢という場合があるが、確かに鯛とか白身の魚の場合には、醤油はいささか強すぎるようである。クジラなどの湯引きやキビナゴみたいになると普通に酢ヌタでいいが、これはそういうものだということで、やはりポン酢でも行けそうな予感はする。
 醤油というのは万能で素晴らしすぎる調味料であるとは認めるが、やはり主張がそれなりにある。なんでもとりあえず醤油を使うと、旨いか不味いかをとりあえずおいておけば、大抵は食べられるようになる気がする。ほとんど醤油をなめるために素材を食っている感じがして、これに慣れ過ぎるのはちょっと危険かもしれない。いや、具体的には何の危険も無いが。
 まあしかし、ポン酢と言っても考えてみると醤油の一形態なんだから、ぜんぜん醤油の否定ということにはなっていない。ただ、醤油をそのまま使うということでは無くて、少し変えて使われた方が、結果的には醤油の味が生きてくるのかもしれない。
コメント
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