カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

皆必死の季節になりました

2012-04-18 | 散歩

 今年は「春一番」は無かったそうなのだが、やけに風の強い日が多かったように思う。落ち葉や折れた枝などの掃除が大変であった。森の木々の密度が薄くなっている感じで、向こう側の青空などが覗かれるようになった。木々の隙間から陽の光が差すようになっており山道を歩いていてもなかなか美しい。夕暮れ時に杉やヒノキの間の道を歩くと、オレンジの光が縞模様に美しくあたりを照らしている。ある程度は風が吹いて隙間をあけないことには、地面の側の植物だって育ちにくいのかもしれない。農業用の用水路は枝などで詰まって掃除が大変なのだが、森の再生という自然の営みには、ある程度荒っぽい気象状況も必要になるのだろう。荒っぽすぎるとなかなか回復しようがないが、こういうサイクルの間で生きていくのが生物としての宿命のようなものなのかもしれない。
 植物が元気になると虫たちも元気になって、それを狙う小動物や鳥たちも元気になっていくように感じる。冬の散歩は自分の足音くらいしか物音が聞こえないが、春になるとあちこちからガサゴソ物音が聞こえるし、鳥たちの鳴き声もうるさいくらいだ。時々散歩中に電話をするが、会話の相手にも鳥の鳴き声は聞こえるらしく、のどかですねえ、と言われる。のどかと言えばそうなのかもしれないが、森の人には喧しい季節である。もちろんしかし煩わしい訳ではなく、何となくうかれる騒々しさなのではあるが…。
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