カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ジョンイル雑感

2011-12-21 | 時事

 北の将軍様の死去のニュースばかり。確かにビックニュースだし、いろいろ思うところがあるのもうなずける。暗殺説なども跋扈しているが、真意のほどは知らない。しかしながら考えようによっては、ある程度は個人としてあのような立場で人生をまっとうしてしまったわけで、現代社会にありながら、そういうことが可能であったということが、現実感を超えて不思議でさえある。
 死後二日隠していたという論調もあるが、北の事だからそれくらいは当然のようにも思えるし、むしろ二日程度しか隠せなかったということも言えるような気がしないではない。この二日で何を決め何を決められなかったか、これから徐々に明らかになっていくのかもしれない。政府も様々な情報を集めるだろうが、どれほどのジャーナリストが核心に近づけるのか、怪しくなくてそれが出来る人が、来年あたりから台頭するのではないか。
 正恩という人間がどれほどのものかはまったく未知数だが、傀儡で動かす人物がいそうなことは確からしい(妹婿という噂が、それなりにリアリティがありそう)。もちろんその後ろ盾を本当にやるのは他ならぬ中国であって、そういうパイプの強い人間が、事実上実権を握っていくのだろう。
 傀儡よりも強いパイプのある人物がいるのであれば、クーデターも可能だろう。そういう行動を支持できる中国側の意図が合致するかどうかという問題はあるだろうが…。場合によっては飛び火するわけで、そういう展開になると却って危険な国家になるという見方もある。ただでさえ孤立しているわけで、そういう展開はあり得るのだろうか。
 対話路線になる可能性はそれなりにあるとは思う。この機会をどれほど準備画策していたかは知らないが、日本がそういうパイプを持っているとは到底思えない。もちろん、日本国内に相当つながりの深い人物が居ないわけではないだろう。そういう模索を本当にやろうという強い意志が働けば、チャンスだという見方は当然だろう。表面的な拉致問題への同情で無く、何らかの働きかけをすべきなのでは無いか。時間がどんどん経過するだけに見える中で、これだけは本当にこの時期に懸けるに値するように感じる。
 この冬の脱北者の動向でも占うことは出来るのかもしれない。それは内部の結果でもあり、始まりでもあるかもしれない。毎年激しい飢餓が起こっているらしいことは伝えられている通りだ。今飢えていない人であっても、目の前の現実が見えない訳ではなかろう。そういう状態に滑り落ちる可能性のある人間が一か八かの可能性に懸けるということになると、不安定材料はさらに増すことになるだろう。
 一定期間は喪に服すということを口実に沈黙するように見えるかもしれないが、もちろん激しい権力抗争が展開されそうな事は間違いあるまい。もちろんそのことが、北の国内問題だけでないことは、隣国日本は重々理解する必要があるはずである。
コメント
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