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Milva & Astor Piazzolla / Live in Yokyo 1988
ミルヴァとアストル・ピアソラの共演。
1988年、東京でのライブである
ミルヴァとアストル・ピアソラの共演は、これより前に、パリで行われていて、ヴァイオリンニストのギドン・クレーメルは、それを聞いて感動したということである。
ギドン・クレーメルの“ピアソラへのオマージュ2”では、ミルヴァも歌っている。
ミルヴァについては、以前より名前は、よく聞いているが、まともに聞いたことがない。
改めて、その歌唱に接すると、迫力を感じる。歌詞の意味がとれなくても、胸に迫るものがある。
器楽の方は、アストル・ピアソラ新タンゴ五重奏団。
さて、「Milva & Astor Piazzolla / Live in Yokyo 1988」(B.J.L)は、CD2枚組のアルバムである。
DISC-1、DISC-2とも、10トラックづつである。
DISC-1
1.ダンゲディア Ⅲ
2.わが死へのバラード(6時が鳴るとき)
3.ルンファルド
4.迷子の小鳥たち
5.もしもまだ
6.ブエノスアイレスの夏
7.孤独の歳月
8.ロコへのバラード
9.ムムキ
10.ミケランジェロ 70
DISC-2
1.行こう、ニーナ
2.忘却(オブリヴィオン
3.チェ・タンゴ・チェ
4.アディオス・ノニーノ
5.3001年へのプレリュード(私は生まれ変わる)
6.フィナーレ “ブレヒトとブレルの間で”
7.天使の死
8.ミルバの挨拶
9.ロコへのバラード
10.チェ・タンゴ・チェ
〈感想・印象〉
音楽として、とても素晴らしい。
しかし、僕が聞くのは、いつも夜、就寝の前なのだ。
いつも、激しくて、重苦し過ぎるなと感じる。
でも、聞いている。
アストル・ピアソラに魅せられている。
このアルバムでは、ミルヴァも力強く、迫力満点。
「ロコへのバラード」の中では、ミルヴァの語りもある。
イカれた男が、歌のなかに登場する。
凄い。
僕たちの社会とは何なのか。
あたりまえとは、どう言うことなのか。
そんな思いがわいてくる。
以上、DISC-1を聞きながら。
どの曲も、胸に迫る。
そこには狂気があり、狂気は真実を語る。
日本人の客の前で、ピアソラもミルヴァも最高だ。
この音楽は、さまざまな思いを呼ぶ。
◇
何時しか
俺は、敗北していた
きっと、そうなのだ
踏み出せない俺がいた
それを認めない俺がいた
その時
俺は死んでしまったのか
生きていると思っているのは
勘違いなのか
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