梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

目から鱗が!?(その2)

2018年02月17日 09時59分21秒 | Weblog
その療法院の院長は、昔空手と柔道をやっていたそうで、肩幅もあり胸板も厚く手は大きく、見るからに武道家です。無駄口をききませんが、治療に関して、また身体の本来の機能については、ひとこと一言含みのある話をされます。

施術としては整体となるのでしょうか、手技を用いて筋肉や関節を積極的に動かすことを主としています。患者さんに痛みがあっても、無理をし過ぎない範囲で、先生の力を借りながら自ら動かすことに重きを置いています。

「これからは徹底的に左足(怪我をして楽をさせてきた)を意識して使いなさい。椅子から立つ時も手を使わない、足だけを使いなさい。歩く時は下を見ない、胸を張って前を見なさい」。院長の指導です。

しかし、椅子から立ち上がる時にテーブルや椅子に手を付いて、その力で立ち上がる習慣が、私は無意識に出てしまいます。家庭では、それを家族が見つけたら、一人ひとりに罰金(100円)を払うことにしました。会社では机の上に100円玉を置いて、警告としています。

一ヶ月前、自宅で自主トレをやり過ぎて、左足の付け根が腫れ上がりました。湿布薬を貼って幸い三日程で治りましたが、40年間の楽や得を一気に解消しようと焦りが出てしまいました。院長から、こうも言われました。「40年間積極的に動かしてこなかった左足を、梶さんはこれから40年掛けて使うことですね」。

最近私の歩き方を見て、歩き方が変わったと言ってくれる方が増えているのが、何よりの励みになります。手術で左足が約4センチ短い、その足の長さは変わらずとも、股関節が曲がってきたことや左足を意識することによって、歩き方が変わったようです。

改めて今回感じたのは、このような療法院を自らは絶対に探すことはなかったでしょうし、通院してなければ自分の足がよくなるとは夢にも思わなかったことです。自分で長年思い込んでしまったこと、そのセルフイメージが私の限界になっていました。「セルフイメージを変えればあなたは変わる」、目から鱗が落ちたのはここです。

お陰様で、足が治るとの明るい希望が持てるようになりました。“年をとるのは仕方がない、年寄りになる必要はないよね”と、知人から頂いた今年のカレンダーの表紙の言葉です。年をとるのは避けられないけれど、年のせいにして、何もかも諦めてはいけない。療法院に通ってからの心境です。

毎週施術を続け指導を受け、二ヵ月半が経過しました。そして院長から、「梶さん、左足の筋肉が付いきましたよ、足の肌の色も変わってきましたね」と、更に「次回以降、通院するのも一週間一回を間引きしていいです」と、言われました。

通院の頻度を、中途半端に私から尋ねなくてよかったと思いました。初診で「毎週通院して下さい」と言われ、「えっ、東京から大阪に毎週!?」と、内心思ってしまったのも事実です。“馬には乗ってみよ 人には添うてみよ”を、正に実感しました。これからは普段の生活で、この指導をどれくらい守れるかになります。
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