梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

調査行

2020年11月14日 06時35分57秒 | Weblog
その日の調査行は、バテました!
5日経ちだいぶ回復しましたが、わずかに足の筋肉痛が残っています。

「調査行」とは、例えば秘境地に調査に行くとかそのような時に使われますが、私の大学時代の山のクラブではその山に登って事前に調べてくることでした。現在OBの活動でも春と秋に日帰りのプランがあり、難易度によって10パーティー程に分け登山して、その後一か所に全員が集まる方式で、毎回参加者は150名近くにもなります。この各パーティーのリーダーは、本番の前に必ず調査行をします。

クラブの同期(14名)では、4年前から忘年会を行ってきました。一泊二日で、初日は登山そして温泉宿に泊まり、翌日はその地域の名所や旧跡を巡るなど、参加者は10名前後で年末の恒例となりました。幹事は持ち回りとし(前回は3名)、幹事により出来る限り調査行はおこなわれてきました。

去年私は幹事の一人でした。2名は入れ替わりましたが、今年私は残りました。前回懸案事項もあり、3人が入れ替わると引き継げなくなるので自ら手を挙げました。新たな幹事はやる気があり、年初から何処へ行くか色々案を出しました。過去の開催地は、山あり温泉あり東京・名古屋が多い同期となると、静岡県に収れんされます。

そこへ今年のコロナ禍です。家庭の事情(高齢者がいる)など、1人の幹事も参加出来なくなり、有志だけでも参加を募ることにしました。候補地は9月には決めましたが、8名のエントリーとなりました。11月8日に、2人になってしまった幹事のもう1人(Oさん)と調査行をしてきました。今回はどうしても行かなくてはならない目的がありました。

目指す山は高山(別名:牛ヶ峰)、静岡市北部にある標高717mの山です。山頂付近は市民の森として整備されていて、車で行くことも出来ます。山頂は360°抜群の展望で、富士山、日本平、駿河湾、清水港、伊豆半島など見渡せます。泊まる宿は、油山温泉の元湯館です。500年前から温泉が湧き出ていて、この地唯一の湯治場だったそうで、今川義元の母である寿桂尼が愛した温泉とも言われています。

山(登山口)と宿は、静岡駅からどちらも路線バスで行ける範囲として、別個に探していました。高山の後は直接宿まで歩いて行けなければ、移動の交通手段は考えていました。調査行をすること決まり、事前に調べてみると、何とか歩いて繋がりそうでした。高山を北側へ下り県道に出て、途中で違う県道に入り、その県道からまた山道に入ると油山峠があり、その峠を降りた所に油山温泉の旅館が在ることが分かりました。今回の調査行の一番の目的は、そのルートを実際に歩いてみることでした。

さて11月8日の調査行です。高山の登り降り、油山峠の登り降り、これを前半と後半に分けます。前半は好調に行けましたが、後半は苦戦しました。実は後半のルートは東海自然歩道の一部なのです。因みに東海自然歩道とは、東京の八王子から大阪箕面まで11都府県にまたがる1,697㎞の長距離自然歩道です。

東海自然歩道でも、私たちが歩いた所だけかもしれませんが、あまり人が入っていない様子で、道も整備されていません。特に油山峠の最後の下りは倒木が何本も横たわり、その下の道幅は狭くガレ場であり、跨ぐのに一苦労しました。やっとのことで車道に出て、民家らしき建屋が見えました。そこが油山温泉の元湯館でした。前日宿に電話を入れておいたのですが、当日(日曜日)の午後からは閉館すると聞いていました。

宿から平坦な車道を45分歩き、路線バスに乗る為に、安倍川沿いを走る国道に出ます。バス停を発見して、もう午後5時近く、あたりはすっかり暗くなっていました。幹事のOさんは、そこから静岡駅行の時刻表を知っていましたが、私達が着いて3分後にバスが来ました。最後の45分でバテた私に対して、何も言わずにいてくれたのです(感動!)。それを逃したら、後のバスは40分後でした。

休憩を除いて実働6時間、歩数約3万歩(約20km)。調査行をしてみて、全部を歩くことは断念しました。人数も8名になり、時間はもっと掛かるはずです。高山だけにして、頂上でゆっくりしたいと思いました。やはり事前に調査に行ったことが、よかったと思います。

 高山からの眺望
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