銚子・角巳之・三代目

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水平線と貨物船

2006年04月15日 | 銚子の風景

000_0946 犬吠埼沖はいつもこんな感じで、沖合いには常に数隻のタンカーや大型貨物船の姿が見えます。釣り船に乗った時の話。陸地が見える範囲で走っているうちは全く問題ないのですが、陸地が見えなくなって数分すると、見えるのは海だけ。今まで船酔い無関係だったのに、急に不安になって船酔いしたりします。自分がどこにいるのか分からなくなる。昨日の濃霧。いくらレーダーやGPSが有っても、目に“見えない”という世界は不安です。釣り船が陸地に近づき、犬吠埼が見えた時はホッとしました。我々のような素人だけがそう感じるのか?と思い漁師さんに聞いたら、漁師も同じだといってました。船の航行を安全にするため海に設置された道しるべを“澪つくし”と言います。そういえば今から20数年前のNHK連続TVは銚子を舞台にした“澪つくし”でした。短歌の世界でも“澪つくし”はしばしば掛詞として登場します。“身を尽くす”に通じるようです。犬吠埼も身を尽くしています。


濃霧

2006年04月14日 | 銚子の風景

000_0965 館山沖の東京湾入り口で大型船の沈没事故という報道が有りましたが、昨日は非常に霧が濃い朝でした。魚市場から海を見ても何も見えない。帰り道に少々遠回りして犬吠埼に寄ってみましたが、写真のような状況でした。銚子の人は牛が鳴いていると言いますが、濃霧が出ると犬吠埼灯台から警笛(霧笛というのでしょうか)が鳴ります。地の底から湧き出してくるような物凄い大音量です。昨日は深夜から何度も警笛が鳴っておりました。ところで、霧(キリ)と靄(モヤ)という言葉、どこがどう違うんだろうと思ってましたら昨夜の天気予報でやってました。確か視界が1km未満の時をキリ。以上をモヤと言ってました。なるほどです。犬吠埼周辺は霧が多く、君ヶ浜という海岸も、霧が浜から来ているという説もあります。犬吠埼沖は大型貨物船等の銀座通り(田舎っぽい表現ですが)、常に2~3隻が航行している状態です(明日掲載します)この警笛と、日本一の明るさを持つと言われる犬吠埼灯台。景観だけでなく、そこに建ち続けるに大きな存在感です。


サイネリア

2006年04月13日 | 

000_0912 写真はサイネリア。印旛の直売所で購入しました。サイネリアの和名は富貴菊(ふうきギク)あるいは富貴桜(ふうきザクラ)と言うそうです。原産は大西洋カナリア諸島付近で、春を彩る花だそうです。何気なく店内を歩いていたら、この花が目に留まり、買って帰らないと後悔しそうな気分になりました(そういう経験、皆さんにもあると思います)買ってから春の花と知り、しかも富貴菊(桜)という縁起の良い和名。花言葉は“快活”とか“望みある悩み”だそうです。この花は赤、白、紫、青...と沢山あって、青の花言葉は“恋の悩み”だ、そうです。私を知っている方は吹き出して大笑いしている事でしょう。もっとも似つかわしくない言葉ですから....。せっかく買ってきたので大切にします。今年は花を愛でる心も養って行きたいと思っています。


イシガレイとヌマガレイ

2006年04月12日 | 銚子の魚

000_0927 写真左が前回掲載のイシガレイ。右がヌマガレイです。イシガレイは左ヒラメに右カレイの格言どおり、目が右を向いていますが、ヌマガレイは左を向いています。カレイの例外に属する魚です。汽水域(海水と淡水の混ざり合う低塩度の水域・川の河口などです)にも生息する事から、ヌマカレイは川カレイとも呼ばれているようです。ヌマの名称も恐らくそんなところから来ているのでしょう。カレイ科ヌマガレイ属のヌマガレイです。何かの本に、ヌマガレイはエラ周辺の奇抜さと、パサパサしてあまり美味しくないという事から、中身の無い伊達男。という評価が書いてありました。これでは可愛そうですが、食べてみると、やはりちょっと。という気がしました。ただ脂がなくてパサつく感じがするだけ。調理法を工夫すれば美味しいと思います。このヌマガレイ。最近あまり見掛けないのですが、今度見つけたら、オリーブオイル&ニンニク、スウィート・チリソースで食べてみようと思います。パサつく魚はこれで食べると間違いなく美味いと思います。


訂正します

2006年04月11日 | 銚子のカモメ

000_0817_2000_0901_2  3月18日(土)と4月9日(日)に掲載した“ウ”ですが、投稿を頂き、これは“ウ”ではなく、“オオバン”という鳥であることが判明しましたので、お詫びして訂正致します。オオバンはツル目クイナ科、ウはペリカン目ウ科。何よりクビとクチバシが決定的に違ってました。海辺にいる黒い鳥=すべてウミ“ウ”そんな訳ないのに...。慣れ・思い込みは怖いです。今後はもっと注意して観察しますが、間違い等ありましたらドシドシ指摘して下さい。投稿有難うございました。


メイタ

2006年04月11日 | 銚子の魚

000_0923 写真はメイタガレイ(カレイ科メイタガレイ属のメイタガレイ)。どうも“目痛(目・痛い!)から来ているようです。本当です。図鑑等にそう書いて有りました。確かに目が痛そうです。良く見るとこの目と目の間にトゲのようなものがあって、ちょっと痛々しいです。ただし美味。鮮度の良いものは刺身。干物も美味いです。その他、煮付け、唐揚げなど。この魚、松葉カレイ、こうそうカレイ、めだかカレイ...、と全国には実に沢山の呼び名があるようです。呼び名は別にしても分類上は、本メイタとナガレメイタの2種類があるようで、本メイタの方が、ナガレメイタより美味と言われています。本メイタは体の斑紋が黒っぽいです。切り身になってしまうと分からないと思います。本ハギとウマズラハギ、メイタとナガレメイタ、どっちだっていいやと思ってましたが、よく考えれば、名前の違いには意味があります。また魚の現物を見たいという問い合わせが増えており、これからはこういう違いも掲載して行きたく思っております。私は何を食べても美味しく感じてしまうのですが、この1年、魚に囲まれた生活をしていて、沢山の魚博士に教えて頂くと、美味しいにも色々有って、魚の味には微妙に違いがある。これを感じております。


イシガレイの石

2006年04月10日 | 銚子の魚

000_0926 写真はイシガレイ。名前の如く、体の表面に石があります。何で石が有るのか良く分かりませんが、石があるのでイシガレイ。分かり易いです。この魚は割烹料理店などの“いけす”に入っており、活〆で刺身など、これまた高級魚の範疇に入ると思います。中華料理ではから揚げにして甘酢あんかけ等に使われているようです。表面はツルツルしていますが、写真の箇所に確かに石があります。この石は骨の一部のようなのですが、この部分に独特の匂いがあり、処理する際にはこの部分と皮を早く引いてしまわないと味が落ちる。と地元の割烹料理店で聞きました。やはりどの魚(食材)にも特徴があって、その特徴を知り抜いて調理すれば、美味しくないものは無いんじゃないかと最近思うようになってきました。ただ元の形と切り身の関連性が分からなかったり、情報が少なかったり、そんなこんなで面倒くさくなってしまうんですね。これからもっと勉強して、できるだけ料理や調理法を聞き出して掲載するようにしていきたいと思っています。このイシガレイは唐揚げになって私の胃袋に納まりました。最近、魚の唐揚げにスウィートチリソース(東南アジアの甘辛いソース:スーパーで売ってます)を掛けて食べるのがお気に入りになりました。特に淡白な白身魚。是非一度試してみて下さい。これ美味いです。


ウ・サギ

2006年04月09日 | 銚子のカモメ

000_0901 ウとサギでウサギ。全然面白くないのですが、この風景を見て、その言葉が頭から離れません。近所の小学生に言ったらバカにされそうだと思ってましたがブログに書いてしまいました....。ウ・サギに意味は有りません......。さてこの写真ですが、第一漁港と第二漁港の中間にある川口ドック(船着場)で撮影しました。ここは私が習慣にしている散歩コースの一つなのですが、晴れた日の午後4時頃ここを通ると、ほぼ毎回この風景に遭遇します。サギ1羽にチビ・ウが2羽。いつも決まってこの組み合わせです。仲良しなんでしょう。ここではカモも見ることが出来ます。カモメは大群でいます。この船着場ですが、水面をよーく見ると、ボラの稚魚やハゼなんかが見えます。子供の頃は良く釣りをした場所です。最近は釣りをしている子供をあまり見掛けませんが、代わりに野鳥天国になってます。時々、チビ・ウやサギ(これも幼鳥のようです)が潜って魚を捕まえてます。小さくても野生動物。これから大海に出て行くには格好のトレーニング場のようです。


本城ドック

2006年04月08日 | 銚子の風景

000_0876 本城(ほんじょう)ドック、朝5時半ころの風景です。海辺の旭日は魚市場などで見てますが、利根川沿いで旭日を見たのは初めてかもしれません。利根川の旭日も絶景です。しばし見とれておりました。ドック内には鳥が沢山いました。写真に写っているのは“ウ”ですが、その他またまた名前の分からない、今まで見たこともないような鳥もいました。この場所は鳥の群生地のようです。最近、この鳥の観察にハマッています。正直な話、今までバードウォッチングをされている方々を見て、何が面白いんだろうと思ってましたが(すいません)、ブログを始めてから心境に変化が出てきました。知らないものを掲載すると教えてくれる方もいますし、あるもの探しに大いに役立っています。何もブログのネタ探しだけと言う事ではありませんが、あそこには~という鳥がいると気になるようになりました。どこから来て、どこに行くんだろうとそんな事も。都会に比べ、これもあれも“ない”とは考えないで、こういう何気ない日常のあるもの探し。最近はすっかり習慣になりました。話はまたまた飛びますが、春の甲子園。敗れたとは言え、長崎の高校は深く印象に残ってます。公立高校で様々な制約が有る中で、監督さんは、あれもない、これも無いとは言わず、田舎であるが故の強みを探していこうとチーム作りをしていったそうです。野球に限らず、そう考えて具体的に“行動”している方々の姿に感銘致しました。勝手にあやかって、明日からまた、あるもの探しを続けます。


シイラ

2006年04月07日 | 銚子の魚

000_0920 最近良くこのシイラを見かけます。見た目は気味悪いかもしれませんが、以外に(シイラに失礼かもしれませんが)美味いです。写真は水揚げ直後ですから、まだ魚体に黄緑色のラインが見えますが、時間の経過とともにこれが消え、銀一色の単調な色になってしまいます。東京などでは多くの場合、切り身で売られているようです。この魚、トローリング、ルアーの対象魚。性格は獰猛ですから格好のターゲットでしょう。釣り上げられた直後はもっと鮮明な黄緑色をしているようです。暖かい海に生息している魚ですから、我々より九州、沖縄の方々の方が遥かにこの魚との付き合いは深いと思います。沖縄の方に聞くとこの魚は行事などで欠かせない魚だとのこと。実に様々な料理法があるようです。鮮度の良いものは刺身で食べてますが、一般的にはムニエルやフライが多いようです。卵巣の煮付けは最高に美味いと聞いた事があります。今度是非チャレンジしてみようと思っています。ところでこのシイラ。銚子では何故だか知りませんが、“マンビキ(万引き?)”と言います。因みにハワイでは“マヒマヒ” この魚は黒潮の回遊魚。この呼び名も黒潮繋がりか?.....。と今日もまた話が飛び過ぎました。


桜鯛

2006年04月06日 | 銚子の魚

000_0922 最近、桜の記事が多かったのでそろそろ魚をと思ってましたら、急に“桜鯛”を思い出しました。昨日の水揚げに入ってたので早速掲載します。桜鯛と言っても春先(桜の季節)に揚がる真鯛のことですが、毎度、昔の方々の粋なネーミングには脱帽です。真鯛は王様、最高級魚などと言われておりましたが、最近は養殖も多く、手が届かない魚ではありません。首都圏などでは天然物よりも養殖のほうが美味いという方も多くなっているようです。一般に養殖物は天然に比べ脂が乗っており、価格も手頃です。天然・養殖の優劣は個人差があるでしょうが、私は銚子の蒲鉾屋。地元にいても写真のような(50㎝を越えてました)天然真鯛を食べる機会などそうそう有りませんが、この“天然物”とか桜鯛などという“名称”に少々こだわりを持ち続けたいと思っております。こういう天然の魚が揚がらなくなって、季節感を感じられなくなったら、日本人は日本人でいられなくなるのでは?と危惧しております。季節感は単なる情緒ではなく、色々考えてみると実は非常に合理的な意味があったり、生活の知恵が凝縮されていたりします。海外の格言に、“家畜の食べるものは人間が食べるもの”というものがあります。養殖の場合は管理されたエサのことですが、天然の場合は海の環境そのものであります。今の時期、天然真鯛はエビを好んで食べているようです。そう言えばエビで鯛を釣るなんてことわざもありました。余談が過ぎました。それにしても桜鯛。物凄く綺麗な魚体です。


大桜

2006年04月05日 | 千葉再発見

000_0885 話には聞いておりましたが、その大きさにビックリしました。印旛・吉高(“きったか”と読むらしいです)の大桜。樹齢は300年以上、根の周りは20m以上あるそうです。千葉ニュータウンの帰りに寄ってみました。印旛の中央公園に車を止めて、徒歩で30分ほど山に入るとそれはありました。(まだ開花していません。花が咲くのは1週間から10日後だろうとの事です)。当日はあいにく雨混じりの空模様で、行ってもまだ咲いてないよ。と地元の方に言われておりましたが、どうしても気になったので行って参りました。“明日ありと、思う心の仇桜、夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは”(親鸞上人) 不思議な事に、ふとそんな詩を思い出しました。明日も咲いてるだろうと思っていても、夜に嵐が吹いたら桜は散ってしまうかもしれない。人生訓のような深い詩です。桜の花のはかなさも感じます。昔の人は自然に対して物凄く心が研ぎ澄まされていたのだろうと思います。この大桜。満開になったらさぞ壮観で綺麗だろうと思います。まだ開花前にもかかわらず圧倒的な存在感でした。


千葉ニュータウン

2006年04月04日 | イベントに参加

000_0881 先週の土曜日、北総線・千葉ニュータウン駅で行われたイベントに参加させて頂きました。またまた印旛の方々にお世話になりました。山・海のコラボレーションです(2/20ご参照下さい) やはり何度やっても印旛のネギは美味いです。“物語のある”山のものと海のものが合わさると、感動的な味が生まれたり、その他“何か”が生まれてくるような気がしています。どうも突き詰めていくと、最終的には簡単で単純明瞭なところに行き着くだろうとそんな予感がしています(抽象的ですいません)。基本的にネギ・ツミレ・醤油(味噌)・塩。これだけ。シンプル・イズ・ベストを実感していますし、本物の野菜の凄さを毎回感じています。千葉ニュータウンと隣の印西牧の原、実は初めて行ったのですが、ビックリしました。トレンディードラマ(これ死語でしょうか)の舞台に出てきそうな町並みでした。銚子も同じ北総地域なのですが...。


観音様の桜

2006年04月03日 | 銚子の風景

000_0871 飯沼の観音様です。銚子出身の方々、特に年配の方々は懐かしく思われると思います。ここもまだ満開まで行っていませんね。飯沼観音は飯沼山円福寺(いいぬまさん・えんぷくじ:坂東33霊場の27番目、真言宗の名刹です)と並び書かねばならない事が沢山あります。本日は桜の開花状況まで。五重塔が建つとは知りませんでした....。この辺も改めて掲載します。


海上八幡様の桜並木

2006年04月02日 | 銚子の風景

000_0868 銚子・柴崎(しばさき)町にある海上(うなかみ)八幡様の桜並木です。まだ満開とまでは行かないようです。この八幡様は由緒があります。平安時代の807年、豊前の国(福岡県東部~大分県北部)の宇佐八幡(宇佐神宮:大分県宇佐市)を勧請(かんじょう)して創建されたとあります。江戸時代には海上郡(うなかみごおり)60余郷の総鎮守として崇められ、総社八幡宮と称したそうです。全国には八幡信仰がありますが、ここ銚子も歴史の街。そういう信仰が古くから残っております。先般、銚子と東北の親密な関係を申し上げましたが、実は九州も非常に古い信仰があります。九州宮崎・高千穂の近くに日向市がありますが、銚子から総武本線で千葉方面に進んでいくと日向と言う街があります。宮崎に椎葉という歴史の街が有りますが、銚子には椎柴という街(椎柴小学校も)が有ります。間違いなく九州との交易が1000年以上前から行われていた証拠と思います。