銚子・角巳之・三代目

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シケが続きます

2006年04月17日 | 銚子の風景

000_0910 いやーシケが続きます。近海の小型底引きは1週間に1回くらいしか漁に出られません。当たり前の事ですが、シケが続くと“銚子港朝獲れ魚”はありません。大型のまき網(イワシ、サバ、アジなど)はそれでも出て行く時がありますが、海はご覧の状態です。この写真、千人塚(海難者の慰霊塔)付近で撮りました。厳密に言うと海ではなく利根川の河口です。川の河口でこの状態。沖は更にうねっています。農産物も水産物も“お天気商売”のようなところがあり、よく考えてみればこれまた当たり前の事なのですが、それでも日本中で野菜や魚が欠品する事はありません(今のところ...)輸入品や加工品や冷凍品があって、故に農畜水産物の安定供給とか、安定価格がはかられているのですが、身近でこのシケを目の当たりにしますと心中いたって複雑です。これで晴天になって出漁したとして、サバを獲ってきて、最終商品は脂が乗った輸入品の方がうまい。....(で高い)。農業、漁業、畜産業、林業...。これらは単に食糧を生産(捕獲)するためだけの産業で、評価基準はひとつでいいのか?と思っております。農業の分野では“多面的機能”(農業は食糧生産だけでなく治水や美観や環境などその生産が維持されている事による様々な機能がある)が世界的に一般化しております。水産における“多面的機能”とは何か?これを考えていきたいと思っております。