銚子・角巳之・三代目

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“赤い魚”と“黒い豚”その①

2006年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

000_0618 写真はホウボウ。活魚のセリに出てました。泳ぐ姿は独特でヒレの色は鮮やかな青緑色をしています(写真の出来が悪くてすいません)考えてみればこれも“赤い魚” 真鯛もキンメも“赤い魚” 比較的浅いところにいる赤い魚は脂が少なく上品でさっぱりした味。深いところにいる赤い魚は脂が乗って濃厚な味。同じ深いところでもメヌキはプリプリした食感、キンメはマッタリとした何とも言えない食感。毎日魚に囲まれて、漁師さんや魚博士が沢山いる魚市場で、実際に見て、触って、聞いて、捌いて、食べて...。これを繰り返していくと、冬にこの海域で取れた魚にはこんな特徴があって、こんな味をしているのか。なるほど、なるほど。となりますが、何の予備知識も無く、切り身でこの赤い魚は何だ。と言われたら多くの方は迷ってしまうと思います(私もまだ分からないところがあります)昨日投稿を頂きましたが、長崎ではユメカサゴをノドグロというし、北陸でノドグロとは赤ムツのこと。ユメカサゴも大変美味しい魚ですが、赤ムツとは値段の開きが4~5倍もある。魚の呼び名はその地域の文化と大きく関係しており、野暮な事を言わず、その地域で呼ぶ名称が一番正しいと思います。ただこの魚文化、全国的に継承されており、首都圏で買い物をされているお客様が認識されているのだろうか?と思う時があります。魚のこの曖昧さが文化を継承する土壌であれば良いのですが...。肉の場合は厳格すぎるほどに区別する。黒豚などはDNA鑑定まで。この差は文化の違い。と言われてますが、本当にそうなのか?と思っています。続きは明日。