銚子・角巳之・三代目

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魚種交代その②

2006年02月03日 | 銚子の魚

000_0577 最近日本沿岸でクジラが打ち揚げられた。という報道が良く有ります。先日も北茨城で大型のマッコウクジラが揚ったとTV報道されてました。イワシがいなくなったのは、このクジラが増えすぎてイワシを食べ尽くしてしまったからだという説があります。確かにあの巨体、1回に1㌧近くの小魚を食べてしまうと言われてますので、そんな気もする。ただクジラが犯人だとすると、サバもサンマもアジもいなくなるハズ。ただサバやサンマは減っていない。クジラも一因かもしれないし、その他乱獲だ、生活排水等による海洋汚染だとか、色々な事が言われております。要するに良く分かっていない。先日、蒲鉾原料に使っているサメ等の調べ物をしていたら水産庁の資料に辿り着きました。偶然イワシに関する資料を見付け暫く釘付けになりました。そこにはイワシに関する興味深い資料が多数掲載されています。イワシに付いて、①分かっている事、②分かっていない事、③分かっている事から出来ること。この3つに分類され、細かな説明が有ります。これによるとイワシには周期性のようなものがあり、太平洋におけるイワシの三大漁場、日本沿岸、カリフォルニア沖、ペルー沖でほぼ同じような傾向が示されている事から、地球規模の環境変動と水資源との関連性が指摘され、レジーム・シフト(生態系の体制変化)なる研究が進んでいるとありました。大衆魚と呼ばれるイワシ、サバ、サンマは数十年おきに豊漁・不漁の波を繰り返し、不思議な事にイワシが不漁ならサンマやサバが豊漁。こういう傾向を示しております(魚種交代と呼ばれる現象です)面白くなってきました。続きは明日。