《大相撲秋場所・千秋楽》。横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)の優勝が自身の取組前に決まった。1差で追う妙義龍(境川)が敗れたため。新横綱での優勝は史上9人目で、自身としては2場所ぶり5度目。新横綱優勝は17年春場所の稀勢の里以来。今場所は、先輩横綱の白鵬が、所属する宮城野部屋で新型コロナウイルスの陽性者が出たため休場。昇進したばかりながら“一人横綱”として土俵を守る立場となった。
優菜貫禄勝ち。《ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン》最終日。2位に5打差をつけての首位から出た西村優菜(21・スターツ)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算15アンダーで、初日から首位を守り切り、2週連続Vをつかんだ。通算15アンダーは2012年に森田理香子が記録した通算14アンダーのトーナメントレコードを更新した。3打差の2位には1998年度生まれの黄金世代の、浅井咲希(23・小杉CC)が続いた。渋野日向子(22サントリー)は72で通算6アンダーの8位に終わった。ゴルフ場が違い、天候が違い、体調も違う中、2大会6ラウンド60台という安定した力。今の西村は稲見、小祝、古江ぐらいしか勝てないのでないか。これから秋のビッグトーナメント、女子の戦いは面白そう。
昨日期待と書いた中島がやってくれた。《パナソニックオープン》最終日。首位と1打差の4位から出たアマチュアの中島啓太(21・日体大3年)が、通算18アンダーで並んだ永野竜太郎(33・フリー)とのプレーオフを1ホール目のパーで制し、ツアー史上5人目のアマチュア優勝を果たした。アマチュアの優勝は、これまで1980年に倉本昌弘が《中四国オープン》、2007年に石川遼が《マンシングウェアオープンKSBカップ》、11年に松山英樹、19年に金谷拓海がともに《三井住友VISA太平洋マスターズ》で優勝している。1打差の3位には大岩龍一(23・ディライトワークス)が入り、石川遼(30・CASIO)は通算1アンダーの53位だった。優勝は見事。ただ松山、金谷に比べ、安定感もパターもイマイチ。まぁまだ日体大3年だし、これからどれだけ伸びるか楽しみな逸材であることは間違いない。
奈紗ちゃんが離れ業!《ウォルマートNWアーカンソー選手権》は第2ラウンド。5位から出た畑岡奈紗(22・アビームコンサルティング)は6番でホールインワン。24日の第1ラウンドの11番に続く2日続いてのホールインワンを達成し、ギャラリーを沸かせた。畑岡は65で回り、ミンジー・リー(ニュージーランド)と並び首位に立った。ツアー公式サイトによると、同一大会で2度のホールインワン達成は史上5人目。2日連続での達成は2016年《カナダ太平洋オープン》で第3ラウンド、最終日で遂げた上原彩子以来、4人目という。優勝の期待もあるが、3日連続エースも期待したい!
今日の競馬を振り返る。中山11Rで行われた【第67回産経賞オールカマー】は、横山武史騎乗で2番人気のウインマリリン(牝4歳・手塚貴久厩舎)が好スタートから3番手を追走すると、直線で馬群を割って抜け出しV。重賞3勝目を挙げ、【天皇賞・秋】への優先出走権を手にした。タイムは2分11秒9。1馬身1/2差の2着にはウインキートス(5番人気)、さらにクビ差の3着には、後方からまくり気味に仕掛けたグローリーヴェイズ(3番人気)が入線。なお、1番人気に支持された川田将雅騎乗のレイパパレは、道中2番手から先頭に立つも粘り切れず4着に敗れている。
勝ったウインマリリンだが、夏を越してますます力をつけた。中山が得意というのもあるが、精神的な成長が大きかった。次走は【エリザベス女王杯】らしいが、中山ほど走らないが、昨年4着だし面白い存在であることは間違いない。2着 ウインキートスもよく頑張っているが、前に同じ勝負服の強い馬がいた。ただ力はつけている。3着グローリーヴェイズはスタートで少し出遅れた。道中、早目に動いて、レイパパレを負かしたのだから力はある。ただその結果、最後は少し脚が甘くなった。4着レイパパレは道中よく我慢していたが、それでも緊張しっぱなし。この馬は逃げたほうがいいのでは・・・。
ウインマリリンは、父スクリーンヒーロー、母コスモチェーロ(母父Fusaichi Pegasus)という血統。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬で、馬主は(株)ウイン。通算成績は11戦5勝。重賞は2020年【フローラS】、21年の【日経賞】に次いで3勝目。【産経賞オールカマー】は管理する手塚貴久調教師、騎乗した横山武史ともに初勝利となった。
中京11Rで行われた菊花賞トライアル【第69回神戸新聞杯】は、吉田隼人騎乗で2番人気に支持されたステラヴェローチェ(牡・須貝尚介厩舎)が、後方待機策から直線では馬場の内めに進路をとって末脚を伸ばし快勝。断然人気のダービー馬シャフリヤールが伸びあぐね4着に敗れる中、不良馬場をものともせずに差し切り勝ちを収め、春2冠惜敗の鬱憤を晴らすとともに重賞2勝目を挙げた。勝ちタイムは2分18秒0。半馬身差の2着に中団後ろめから伸びた5番人気のレッドジェネシス、さらに3馬身遅れた3着には中団からじわじわ脚を伸ばした8番人気のモンテディオが入った。なお、この上位3頭までに【菊花賞】への優先出走権が与えられた。
勝ったステラヴェローチェは道悪得意であるが、それでも直線で馬群を割って差し切るのだから強い勝ち方。この勝ち方は本番でも繋がりそう。バコ×ディープなら【菊花賞】も大丈夫だろう。2着レッドジェネシスはこの舞台、また少頭数が合うのだろう。最後は勝ち馬の根性に負けたが、東京以外は走っているし、本場もひょっとすうかも・・・。3着モンテディオは重馬場、展開が味方したが、長距離はしっかり走る。1番人気に押されながら4着に終わったシャフリヤールは馬場がすべてのような気もするが、距離もあまり長くないほうがいいのでは・・・。【菊花賞】は危険な人気馬になりかも・・・。
ステラヴェローチェは、父バゴ、母オーマイベイビー(母父ディープインパクト)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は大野剛嗣。通算成績は7戦3勝。重賞は20年の【サウジアラビアRC】に次いで2勝目。【神戸新聞杯】は、須貝尚介は12年のゴールドシップに次いで2勝目、吉田隼人は初勝利となった。
今週は一口馬の出走がなかったが、明日からのウイークデーに2頭が出走する。、まずはアースライザーが明日の盛岡【東京カップけやき賞】に出走する。JRAの馬がアースライザーのほか5頭出走するが、何とか勝ち負けしてほしい。10/1の園田競馬の1230mに園田に移籍したヴィオマージュが出走する。相手関係がどうかわからないが、今年中に2勝してJRAに復帰してほしいものだ。