人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

幹夫凄~い!

2006-02-26 22:03:51 | 競馬データ
 松永幹夫が魅せてくれた。
生憎の天候となった騎手最後の日、メイン、最終を連勝という最近にない好騎乗を見せた松永幹だが、最終での勝利が記念のものとなった。この勝利で史上12人目、現役では5人目(豊、柴田善、横山典、蛯名)となるJRA通算1400勝を達成したのだ。通算12,416戦目での記録だが、普通ドラマでもこんなにうまくいかないものなのに・・・。ひょっとしたら松永幹は凄い運を持っているのかもしれない。その松永幹だが、’86年3月にデビュー。’88年【函館3歳S】をサザンビーナスで制し重賞初制覇(懐かしい)し、’91年には【オークス】をイソノルーブルで制し、GI初制覇を達成している。その後もファビラスラフインで’96年【秋華賞】、【キョウエイマーチ】で’97年【桜花賞】、チアズグレイスで’00年【桜花賞】、ファレノプシスで同年【エリザベス女王杯】、ヘヴンリーロマンスで’05年【天皇賞・秋】を制するなど、すべて牝馬でGI・6勝を挙げている。JRA重賞は、本日11Rに行われた【阪急杯】を制し、通算54勝となった(尚、引退式の日に重賞勝利を挙げた騎手としては過去に’75年【目黒記念】を勝った野平祐二がいる)。
その【阪急杯】を振り返る。勝ったのは11番人気ブルーショットガン (牡7、武宏厩舎)。中団待機から追い込み、3番人気コスモシンドラーを1/2馬身抑えて優勝した。さらに1/2馬身差の3着には僕が中心に推した1番人気オレハマッテルゼが入った。この【阪急杯】、今年から1200mが1400mに1ハロン延びて施行された。そこで勝ったブルーだが、ここ2戦得意の1200mで見せ場がなかった。その走りをみると正直ここでも家賃が高いと思っていたが、あっと驚く見事な勝利。しかし好走の要因はわからない。しいて言うなら松永幹の運か・・・。2着のコスモシンドラーはこの馬馬が味方したこともあるだろうが力を付けているのも確か。終いの脚を使う戦法も身に付けこれは今後面白い存在となりそうだ。オレハマッテルゼはあまりの手応えの良さから直線先頭に立ったが、また終いの甘さが露見してしまった。柴田善は教科書どおり正攻法の騎乗ぶり、これで勝てないのなら鞍上を思い切りのいい騎手に代えるのもひとつの手かもしれない。
 勝ったブルーショットガンは、父サクラバクシンオー、母オギブルービーナス(父スーパークリーク)という血統。’05年【六甲アイランドS】(1600万下)で2年2ヶ月ぶりの勝利を挙げていた。しかし前走の’06年【シルクロードS】では13着に敗れており、今回が重賞初制覇となった。管理する武宏調教師はメルシータカオーで制した’04年【中山大障害】以来のJRA重賞4勝目となった。尚、このレースにて、4角付近で競走を中止していた本田騎乗の2番人気コスモサンビーム (牡5・佐々木晶三厩舎)は、急性心不全を発症し、死亡したことが判明した。同馬は、父ザグレブ、母ロビースレインボウ(父Rainbow Quest)という血統。’03年6月にデビューし、同年の【京王杯2歳S】、【朝日杯FS】を連勝し、最優秀2歳牡馬に選出される。’04年のクラシック戦線では【皐月賞】4着、【NHKマイルC】2着と上位に入るが、【日本ダービー】12着後に左第一指節種子骨々折を発症し、長期の休養を余儀なくされる。’05年【関屋記念】で14ヶ月ぶりに復帰し、【スワンS】で約1年10ヶ月ぶりの勝利。今回はそれ以来4ヶ月ぶりのレースだった。通算成績16戦5勝(重賞3勝)。残念!!!
中山で行われた【中山記念】は、田中勝騎乗の6番人気バランスオブゲーム (牡7・宗像厩舎)がスタート直後から先頭に立つと、直線でさらに後続を突き放し、1番人気ダイワメジャーに5馬身差をつけて圧勝した。さらに1.3/4馬身差の3着には4番人気エアメサイアが入った。僕が本命に推したヴィータローザは馬体も絞れてよく見えたが直線全く伸びず9着に終わった。勝ったバランスは同馬にとって最高の舞台だったものの、59㌔を背負って直線では5馬身突き放す強さ。7歳馬とはいえその力には驚きである。そして同時に安田君のバランスの買い方には脱帽であった。2着のダイワは思ったより重馬場は良くないように思う。多少太かったとはいえ、あの伸びには少し不満が残った。ただ2番手で動きづらかったのもあったような気もする。3着エアは豊の好騎乗によるもの、4着カンパニーは馬場が向かず、ハットトリック(11着)はスタート、59㌔、道悪が堪えたようだ。勝ったバランスオブゲームは父フサイチコンコルド、母ホールオブフェーム(父アレミロード)という血統。’01年【新潟2歳S】で重賞初制覇を飾ると、その後も’02年【弥生賞】、【セントライト記念】、’03年【毎日王冠】、’05年【中山記念】を制すなど、重賞路線で息の長い活躍を見せている。通算成績は26戦7勝(重賞6勝)だが、なんと新馬戦以外ずっと重賞ばかり出走してのこの成績だから凄い。
 鞍上の田中勝騎手、管理する宗像調教師共に同レース連覇を達成。田中勝騎手は、リミットレスビッドで制した【ガーネットS】に続く重賞制覇で通算35勝目。宗像調教師はウイングレットで制した’05年【中山牝馬S】以来の重賞制覇で通算11勝目となった。
最後に26日行われたシャティン競馬場で行われた【センテナリースプリントC】(3歳上、香G1・芝1000m)に、コーツィー騎手騎乗の1番人気で臨んだサイレントウィットネス (セン7)が出走したが、スタートから全く加速が付かず、トップから0.9秒差の7着に敗れた。同馬が1400m以下のレースで敗れたのは初めてのことだ。
来週はいよいよクラシックトライアルが始まる。【弥生賞】にはアドマイヤムーン、サクラメガワンダー、スーパーホーネット、トウショウシロッコ、ナイトセレプションらが登場。一方【チューリップ賞】ではシェルズレイ、ニシノフジムスメ、ラッシュライフ、アドマイヤキッスが桜を目指す。また開幕する中京では古馬の【中京記念】が行われる。そろそろ馬の蹄音が芝のGⅠに向けて大きくなってきているが、僕の馬券の調子は相変わらず不調。来週、土日出かけるため今週勝負したら迎え撃ちに遭ってしまった(重傷)。松永幹みたいな劇的な馬券の勝利はいつになるのだろうか。


コメント
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