ディープインパクト敗れる。
今日、中山競馬場で行われた【有馬記念】(GⅠ・芝2500m)は、ルメール騎乗の4番人気ハーツクライ (牡4・橋口厩舎)が、道中は内々の5番手を追走し4角で先頭に並びかけると外をまくって進出してきた圧倒的1番人気(単勝130円)のディープインパクトを1/2馬身抑え、念願のGⅠ初制覇を飾った。さらに1.1/4馬身差の3着には、中団から脚を伸ばした6番人気リンカーンが入った。
レースは、古豪タップダンスシチーが逃げる展開で2番手以降に終始3馬身のリード(行け行け!)。ディープインパクトは最後方、ゼンノロブロイ、デルタブルースは中団の位置(もっと前へ行けよ!)からレースを進める。ハーツクライはこれまでと打って変わって早めの5番手(ビックリ)。2周目3角過ぎからディープインパクトが外を通って徐々にポジションを上げ、各馬もスパート。コスモバルクがタップダンスシチーに競りかけ先頭をうかがい、一旦は先頭に立つ(復活か!?)。しかしその直後から積極策のハーツクライが並び、さらに大外からディープインパクトが手応え良く差を詰めてくる。直線半ばではハーツクライが完全に抜け出し、ディープインパクトも追走するがなかなか差は縮まらない。そして1/2馬身まで迫ったところで、ハーツクライが大金星のゴールに飛び込んだ。中団から馬群を割ったリンカーンが3着を確保。ゼンノロブロイは見せ場なく8着に沈んだ。
昨日の推奨で僕はディープインパクトが敗れるなら紛れのあるココだと書いた。そしてその候補としてゼンノロブロイ、タップダンスシチー、デルタブルース、ビッグゴールドを取りあげた。理由は4角先頭が可能な馬だと思ったからだ。ところがタップダンスシチーは4角で捕まり、ビッグゴールドは先行せず後方からの競馬、ゼンノロブロイ、デルタブルースに関しては中盤のままで見せ場すらなかった。そしてその“4角先頭競馬”をやったのが、ハーツクライとコスモバルク(4着)であった。う~ん、考えは良かったのだが、肝心な馬たちが・・・。それにしてもハーツクライ、ルメール、そして橋口調教師には驚かさせてもらった。【JC】で日本馬最先着馬とはいえ、中山でこんなに走るとは・・・。アンカツや横山典が乗っていたときより馬が成長していたのだろうか、もしそうだとしてもルメールの力が大きかったのは間違いないだろう。掛け値なしの“アッパレ”である。
一方負けたディープインパクトは負けて尚強しの2着。古馬相手に力で捻じ伏せにいった結果であるが、普通の3歳馬がこんな競馬をやっていたら惨敗だろう。“最後、いつものように弾けなかった”と思われる方も多いだろうが、今の中山で大外を回りあそこまで来たというだけでも立派な走りだった。僕は改めてこの馬の強さを感じた。まそうは言っても、JRAの方々、多くのディープファンの方々にとって今日の敗戦でショックだろう。でもこう考えたらどうだろうか。これから連戦連勝を信じて、今日はディープが唯一負けたレースを観たと。そんなファンの方には申し訳ないが、僕はこの敗戦で来年が楽しみになった。というのも、あまりディープが津強いと来年の競馬がつまらなくなるところを、この敗戦により、現3歳馬からディープインパクト、香港2着馬シックスセンス、ダービー2着馬インディライミ、菊花賞2着馬アドマイアヤジャパン、古馬からハーツクライ、リンカーン、ハットトリック(2000mまでなら)、スイープトウショウらの戦いが白熱しそうだからだ。
今日僕が推した凡走組のゼンノロブロイ、タップダンスシチーにはもう往年の力が残っていなかったのだろう。しかし彼らによってここ数年、競馬が盛り上がったのは事実で両頭には古尾路の底から「お疲れさま」という言葉を贈りたい。そして今日激走したコイントス、コスモバルクにも拍手を・・・。
勝ったハーツクライは、父SS、母は【新潟大賞典】、【新潟記念】など9勝を挙げたアイリッシュダンス(その父トニービン)という血統。’04年1月のデビュー戦で初勝利。2戦目の【きさらぎ賞】を3着と好走し、続く【若葉S】で2勝目を挙げる。【皐月賞】は14着と大敗したが、続く【京都新聞杯】で上がり33.4秒の豪脚を繰り出し、重賞初制覇を達成。さらに【日本ダービー】では最後方から追い込み、キングカメハメハの2着に入った。今年初戦の【産経大阪杯】では2着、続く【天皇賞・春】5着、【宝塚記念】では、直線鋭く追い込み2着に入った。秋は【天皇賞・秋】から始動して6着。前走の【JC】では、直線猛然と追い込み、勝ち馬アルカセットとタイム差なしの2分22秒1(日本レコード)で駆けていた。これまでGⅠ・2着が3度あり、今回が悲願のGⅠ初制覇となった。通算成績は16戦4勝。
鞍上のルメールはJRA重賞初勝利。これまで、’05年【JC】(ハーツクライ)、’05年【マイルCS】(ダイワメジャー)などGⅠで2着が5度あり、人馬共にGⅠ初制覇となった。これで【有馬記念】は’02年ペリエ以来、4年連続外国人騎手による優勝となった。管理する橋口調教師は同レース初制覇で、JRA重賞は、ゴールデンキャストで制した【セントウルS】(GⅢ)に続き今年4勝目、通算では60勝目。GⅠレースは、ツルマルボーイで優勝した’04年【安田記念】以来で、通算5勝目となった。
昨日、今日と競馬は惨敗。特に今日は僕のバースディでもあったのに・・・。まぁ、でも1年間ブツブツ文句をいいながらも競馬を楽しめたのでいいとしよう。そして来年は是非『勝つ』競馬をやりたいと思っている(一応今までもそう思っていた)。その秘策を今考え中である。
兎にも角にも皆さんこんな下手な文章に今年は付き合い下さり有難うございました。また来年もいい加減な文章を書き倒しますので、これに懲りず何卒よろしくお願いします(尚もし時間があったら【東京大賞典】の予想は書きたいと思っています)。
とりあえず、良いお年を!!!
今日、中山競馬場で行われた【有馬記念】(GⅠ・芝2500m)は、ルメール騎乗の4番人気ハーツクライ (牡4・橋口厩舎)が、道中は内々の5番手を追走し4角で先頭に並びかけると外をまくって進出してきた圧倒的1番人気(単勝130円)のディープインパクトを1/2馬身抑え、念願のGⅠ初制覇を飾った。さらに1.1/4馬身差の3着には、中団から脚を伸ばした6番人気リンカーンが入った。
レースは、古豪タップダンスシチーが逃げる展開で2番手以降に終始3馬身のリード(行け行け!)。ディープインパクトは最後方、ゼンノロブロイ、デルタブルースは中団の位置(もっと前へ行けよ!)からレースを進める。ハーツクライはこれまでと打って変わって早めの5番手(ビックリ)。2周目3角過ぎからディープインパクトが外を通って徐々にポジションを上げ、各馬もスパート。コスモバルクがタップダンスシチーに競りかけ先頭をうかがい、一旦は先頭に立つ(復活か!?)。しかしその直後から積極策のハーツクライが並び、さらに大外からディープインパクトが手応え良く差を詰めてくる。直線半ばではハーツクライが完全に抜け出し、ディープインパクトも追走するがなかなか差は縮まらない。そして1/2馬身まで迫ったところで、ハーツクライが大金星のゴールに飛び込んだ。中団から馬群を割ったリンカーンが3着を確保。ゼンノロブロイは見せ場なく8着に沈んだ。
昨日の推奨で僕はディープインパクトが敗れるなら紛れのあるココだと書いた。そしてその候補としてゼンノロブロイ、タップダンスシチー、デルタブルース、ビッグゴールドを取りあげた。理由は4角先頭が可能な馬だと思ったからだ。ところがタップダンスシチーは4角で捕まり、ビッグゴールドは先行せず後方からの競馬、ゼンノロブロイ、デルタブルースに関しては中盤のままで見せ場すらなかった。そしてその“4角先頭競馬”をやったのが、ハーツクライとコスモバルク(4着)であった。う~ん、考えは良かったのだが、肝心な馬たちが・・・。それにしてもハーツクライ、ルメール、そして橋口調教師には驚かさせてもらった。【JC】で日本馬最先着馬とはいえ、中山でこんなに走るとは・・・。アンカツや横山典が乗っていたときより馬が成長していたのだろうか、もしそうだとしてもルメールの力が大きかったのは間違いないだろう。掛け値なしの“アッパレ”である。
一方負けたディープインパクトは負けて尚強しの2着。古馬相手に力で捻じ伏せにいった結果であるが、普通の3歳馬がこんな競馬をやっていたら惨敗だろう。“最後、いつものように弾けなかった”と思われる方も多いだろうが、今の中山で大外を回りあそこまで来たというだけでも立派な走りだった。僕は改めてこの馬の強さを感じた。まそうは言っても、JRAの方々、多くのディープファンの方々にとって今日の敗戦でショックだろう。でもこう考えたらどうだろうか。これから連戦連勝を信じて、今日はディープが唯一負けたレースを観たと。そんなファンの方には申し訳ないが、僕はこの敗戦で来年が楽しみになった。というのも、あまりディープが津強いと来年の競馬がつまらなくなるところを、この敗戦により、現3歳馬からディープインパクト、香港2着馬シックスセンス、ダービー2着馬インディライミ、菊花賞2着馬アドマイアヤジャパン、古馬からハーツクライ、リンカーン、ハットトリック(2000mまでなら)、スイープトウショウらの戦いが白熱しそうだからだ。
今日僕が推した凡走組のゼンノロブロイ、タップダンスシチーにはもう往年の力が残っていなかったのだろう。しかし彼らによってここ数年、競馬が盛り上がったのは事実で両頭には古尾路の底から「お疲れさま」という言葉を贈りたい。そして今日激走したコイントス、コスモバルクにも拍手を・・・。
勝ったハーツクライは、父SS、母は【新潟大賞典】、【新潟記念】など9勝を挙げたアイリッシュダンス(その父トニービン)という血統。’04年1月のデビュー戦で初勝利。2戦目の【きさらぎ賞】を3着と好走し、続く【若葉S】で2勝目を挙げる。【皐月賞】は14着と大敗したが、続く【京都新聞杯】で上がり33.4秒の豪脚を繰り出し、重賞初制覇を達成。さらに【日本ダービー】では最後方から追い込み、キングカメハメハの2着に入った。今年初戦の【産経大阪杯】では2着、続く【天皇賞・春】5着、【宝塚記念】では、直線鋭く追い込み2着に入った。秋は【天皇賞・秋】から始動して6着。前走の【JC】では、直線猛然と追い込み、勝ち馬アルカセットとタイム差なしの2分22秒1(日本レコード)で駆けていた。これまでGⅠ・2着が3度あり、今回が悲願のGⅠ初制覇となった。通算成績は16戦4勝。
鞍上のルメールはJRA重賞初勝利。これまで、’05年【JC】(ハーツクライ)、’05年【マイルCS】(ダイワメジャー)などGⅠで2着が5度あり、人馬共にGⅠ初制覇となった。これで【有馬記念】は’02年ペリエ以来、4年連続外国人騎手による優勝となった。管理する橋口調教師は同レース初制覇で、JRA重賞は、ゴールデンキャストで制した【セントウルS】(GⅢ)に続き今年4勝目、通算では60勝目。GⅠレースは、ツルマルボーイで優勝した’04年【安田記念】以来で、通算5勝目となった。
昨日、今日と競馬は惨敗。特に今日は僕のバースディでもあったのに・・・。まぁ、でも1年間ブツブツ文句をいいながらも競馬を楽しめたのでいいとしよう。そして来年は是非『勝つ』競馬をやりたいと思っている(一応今までもそう思っていた)。その秘策を今考え中である。
兎にも角にも皆さんこんな下手な文章に今年は付き合い下さり有難うございました。また来年もいい加減な文章を書き倒しますので、これに懲りず何卒よろしくお願いします(尚もし時間があったら【東京大賞典】の予想は書きたいと思っています)。
とりあえず、良いお年を!!!