風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

言論の自由、表現の自由

2020-10-05 | 文化
日本ペンクラブは国際ペンクラブの日本センター。
1935年に設立され、
初代島崎藤村から著名な文筆家が歴代会長を務めてきた。
団体としての根幹は表題の通り。
いはば「もの言う文化団体」として影響力を持ってきた。
ペンクラブの「ペン」は筆のこととして捉えられがちだが
実は「poets(詩人)」「Editor(編集者)」「Novelist(小説家)」の
それぞれの頭文字を組み合わせた名前となっていて
実際に出版社やフリーの編集者も数多く会員になっている。

私が入会できたのは確か2015年だったと思う。
入会には確か理事2名以上の推薦が必要。
たまたま私が独立した年に知り合った理事の方にお誘いを受け、
その方と、その方の紹介でもうひと方の推薦で入会したのだった。
年数回の会合にはなかなか出席できないでるが
(特に今年は上京すらできていない)
定期的に送られてくる会報で動きを知ることができるし
過去数回イベントに出席してきた。
作家やタレントをはじめ、著名な方々もたくさん会員にいる中、
私ごときが会員にさせてもらっているのは恐縮の極みながら
イベントや会報に掲載の原稿、名簿など
どんな方でも同列に扱われているところに会の理念を感じる。

ところで今回、会報特別号が送られてきた。


会報には毎回「短信」と称する短文を投稿できて
私も数回載せていただいたことがある。
今回は「コロナ禍の中における自由」についての投稿集だった。
私が書いた文章は、ちょっとピントがずれて見えたかも知れないが、
実は
「困窮している人たちがたくさんいる。
 感染に気をつけながら動かなければいけないのではないか」
ということを書いたつもりだ。
実際に投稿した時点(7月中旬)、まったく仕事がなかった。
進んでいた、広告系を絡めるプロジェクトが
コロナ禍で全てストップしてしまったからだった。
もちろんそれは私だけではない。
だからこそ「営業自粛」や「外出自粛」の同調圧力の風潮に
心からの危機を感じていた。
そこには言論や表現への圧力も含まれる。
今こそペンクラブの力が試される時だろうと思っている。

ところで、GoTo政策が始まった。
しかしトラベル以外はまだまだ詳細が見えない。
日々刻々困窮度合いが深刻となる業者が増えてきている。
1日でも、1時間でも早い施行が必要。
それによって同調圧力も弱まってくると思われる。
コメント
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