風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

異文化の許容度

2020-10-04 | 文化
日本語は難しい
様々あるけれど、特に名字。
斎藤さん、齋藤さん、斉藤さん、齊藤さん。
渡邉さん、渡邊さん、渡辺さん、渡部さん。
高橋さん、髙橋さん。
阿部さん、安倍さん、安部さん、阿倍さん。
北条さん、北條さんなどなど・・・。
間違えやすいけど、間違えるのは大変失礼だ。

漢字は元々が中国の文字。
それを取り入れ、音読み中心の万葉仮名から
日本独自の訓読みをつけ、
さらにその草書からひらがなを生み出し、
部首をとってカタカナを生み出した。
江戸時代からはポルトガル語(カルテやランドセル)
明治期からはドイツ語や英語が日本語化されて
今の日本語が形成されている。

「昨今日本語が乱れている」とよく言われる。
でも実はそんな言葉は明治の昔から言われ続けてきた。
「若い人たちは横文字ばかりでわからない」ともよく言われる。
しかし、古来日本では他国から文字や言葉を輸入し
それを自分のものにしてきた。
最近よく目にする「リテラシー」「アサイン」「エビデンス」
「セグメント」「ローンチ」に「インフルエンサー」など
ちょっと耳に新しい言葉たちもすぐに日本語化してしまうだろう。

「美しい日本の伝統」とか「独自の文化」とか言うけれど
実は巧みに異文化を許容し、取り入れることこそ日本の文化。
コメント
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