風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

色んな人生

2005-09-22 | 風屋日記
人間ひとりひとりに色んな人生がある。
私は平凡に、何ごともなくおじさんになったけれど、
周囲を見渡すと本当に色んな人生だ。

さっき、昔仕事で一緒だった女性から電話をもらった。
15年ぶりの会話だった。
結婚し、子どもも生まれて、楽しそうだった顔を思い出す。
懐かしく電話に出たが・・・会話が成り立たなかった。
どうやら神経を病んでいるように思えた。
脈絡のない、めちゃくちゃハイテンションで一方的な電話。
聞いていて無性に悲しくなった。
だからといって何もできず、ただ傍観者でしかない自分がいた。

その前には、仕事で人に会っていた。
もちろんビジネスの話をしていたわけだが、
よく聞いてみると高校の7年後輩だった。
「えー!? 私は○年卒ですよー!! もう実家は花巻にないけど」
これまた色々あり、家族は皆バラバラになっているらしかった。
「母のお墓に行く時ぐらいですね。花巻に帰るのは」
ということばに、これまた悲しい気持ちを感じていた。

私の同級生だけ見ても、みなそれぞれ色んな人生を生きている。
それなりの会社でそれなりの地位にいる奴。
(そういう奴に限って全然偉ぶったりしない)
昔からの夢を叶えたのに、現実の中で苦しんでいる奴。
それまで順調な人生だったのに、突然自己破産してしまった奴。
ショッキングなウワサを残して行方不明の奴・・・。

私自身も、今は傍観者でしかないのだが、
いつ当事者になるのか分からない。

色んな人生が、ひとりひとりにある。
その人生が楽しかったのか、後悔するものだったのか、
何もなかったけど悔いはなかったのかは死ぬ時にしかわからない。
死を迎える間際、自分の人生について考えるんだろうな。

17日に次男の友人のお父さんが突然心筋梗塞で亡くなったとのこと。
私も結構気が合い、PTAの時には一緒に飲んだ人だった。
私とは2歳しか違わない人で、末のお子さんは小学生らしい。
自営で会社を経営していて、以前一緒に飲んだ時には
「長男には早くひとり前になって後を継いで欲しい」と言っていた。
これも人生。

私はこの先どんな人生を送り、どのようにそれを終えるのだろうか。
コメント (9)
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