風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

まつり

2005-09-08 | 風屋日記
稲
当地では台風の影響は思った程ではなく、
雨は昨日の昼間だけ、
風は夕方から夜にかけてちょっと強かった程度だった。
私の周囲の被害は、部活から帰ってきた次男の
「逆風で、自転車を漕いでも漕いでも前にすすまなかった。疲れたぁ」
というくらいで済んだようだ(笑)

稲達も元気にすくすくと実をつけつつある。
約束通り写真をUP。
このまま順調だと、今年は豊作だ。

さて、米の収穫を前にして、神様への感謝の秋祭。
花巻祭は400年続いてきた、花巻市民にとっては年に一度の大イベントだ。
神輿の台数は毎年120~140台。3日間の延べ台数は全国一と聞いた。
祇園調の哀愁漂う花巻囃子にのって練り歩く山車は16~20台。
その他にも、宮沢賢治さんの詩で知られる鹿(しし)踊り。
私も参加していた神楽権現舞(今年はお休み)。
7万人の人口が、この3日間だけは30万人になると言われる9/9~9/11。
いよいよ明日からだ。

東北の夏祭として知られるねぶたや竿灯、さんさ踊りなどと違い、
(あるいは市当局や商工会議所、観光協会などの思惑とは違い)
参加する市民達は観光客が来ようと来るまいと関係ないように思う。
小さい頃から染み付いた祭への思いやエネルギーを持ち、
祭が来れば神輿を担ぎ、太鼓の撥を握る。
半年も前から準備を始める団体もあるし、祭用品の店も商売している。
運行経費はみな持ち出しか手弁当で、基本的には寄付ももらわない。
祭は「金を払ってでも出るもの」なのだ。

15年前に私が言い出しっぺとなり同級生達(子年)で始めた神輿も
7~8年前からひと回り下の若い連中が参加してきて、今じゃ中心。
彼らも次々に小さい子ども達を連れてくる歳となってきた。
2年程前からは更にもうひと回り下、
今年21歳になる連中も参加し始めてきている。
私の同級生には息子(娘)と同じ神輿を担いでいる奴もいる。
(我が家も息子達と参加するけど、息子達は子年じゃないからね)
こうやって花巻市民の血と魂は受け継がれていく。
私自身はそろそろ体がもたなくなってきたんだけどね(笑)


  方十里稗貫のみかも
     稲熟れてみ祭三日
       そらはれわたる  (宮沢賢治 絶筆短歌)


※過去の花巻祭の話題にリンクしようと思ったけど、なぜかURLがリンクしないので
 昨年9/1の記事に自己トラックバックします。
コメント (9)
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