吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

九月九日は、旧暦なら重陽の節句。縁起のよい陽の日です。

2020年09月09日 | Weblog
日本は四季のある大変”住みやすい”国。自分で自分の食べる物を作る農耕民族がオリジン。四季の移ろいや季節と気候の節々を知らせる二十四節気や暮らしを手助けする雑節や行事を示す家庭暦などが浸透している。


九月九日(旧暦)は、重陽の節句。新暦にするとほぼ十月頃で、農業でいうと米穀などの収穫の時節。中国伝来の陰陽思想(陰陽術)からきた五節句のひとつ。陰陽思想では、奇数は「よいこと」を表す陽数。偶数は「わるいこと」を示す陰の数字。


五節句は「1-3-5-7-9」の奇数が重なる「めでたい」陽なる日。1月1日(元旦)は、特別な日でこの日に代えた1月7日(人日)の七草の節句、3月3日(上巳)は桃の節句(雛祭り)、5月5日(端午)は菖蒲の節句(鯉のぼり)、7月7日(七夕)は七夕祭りとなり、9月9日(重陽)は、最も大きな陽(よい)の数字が重なる重陽の節句となった。


霊薬の花とも言われる菊の花が咲く(旧暦)九月は、米など農作物の収穫の季節。四季の中でも最も暮らしやすい大変いい時節。邪気を払う菊の花を飾り、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、不老長寿や五穀豊穣を願う行事日を重陽の節句とした。菊湯、菊酒、栗ごはんをいただき、菊枕でゆったり床に入りたいものです。
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