吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

「認知症2035年に倍増」(2008年7月6日朝刊)の朝日新聞の見出しの衝撃

2008年07月06日 | Weblog
 現在(2005年)約205万人の全国の認知症高齢者の人数が、2035年には2.2倍の445万人になるという厚生労働省研究班の推計発表は衝撃的だ。団塊の世代の人たちすべてが65歳以上になる2015年時点には、300万人を越える認知症高齢者数になるともいう。

 おおまかに、65歳以上高齢者(人口)の10%近くになっているが、より合理的に考えると65歳以上高齢者の「一人ぐらし」(05年400万、35年1000万)と「夫婦二人ぐらし」(05年550万、35年1000万)の方々(05年1500万人、35年3000万人)の15%ぐらいになると推計されている。

 すでに1200万人を越えた75歳以上後期高齢者(2005年)も、2035年には2500万人に倍増するわけだから、認知症の高齢者数が2倍になるといわれても驚くには値しないのだが、その半分ぐらいが”二人ぐらし”の夫婦両方の認知症だと聞いては深刻だ。どのような施策や施設およびケアシステムが計画構築されているのか、考えられているのか不安する。

 ともに75歳以上老老二人居住世帯1000万(2035年推計)という老老介護への社会ケアシステムも大きな課題だが、うち20~30%が老老認知症介護対象だと聞いては、その社会ケアシステムの構築課題の緊急性を心配せずにはいられない。

 年金問題もいい加減な政府だが、介護問題の緊急性は”いま、ただ介護保険をとっている”程度の政府には期待できないのかとヤルセないが、考え知恵を絞り早急にシステムとビジョンを出してほしい。早急にお願いする。
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