吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

再生時代

2006年10月07日 | Weblog
 小泉前総理は、改革(Reform)を旗印にした。郵政改革、三位一体改革と体制や制度の改革や改変をすすめた。改善(Improvement)や刷新(Renewal)は、体制を維持してその方法や効率や特性などを変えることだが、改革は体制(Form)や体系(System)あるいは枠組みという”構造”を改編することだ。
 成長期の企業のマーケティングは、成長し続ける体制はそのままにし、生産や流通および製品の姿や特徴を改善したり、更新(Renewal)することに活動の中心が置かれた。工場や店舗のリニューアルおよび商品のデザインや売り場での陳列方法ならびにマーチャンダイジング(品揃え)のリニューアルを競争した。
 やがて来たバブル崩壊や成長限界およびモノあまりの成熟市場に、企業は変化する新しい市場や社会体制に適応するためには、企業の組織や体制および経営システムそのものの構造改革が避けられないことを知った。リストラ(Restructure)という経営構造改革がなされた。IT革命や第三次産業革命(Revolution)と呼ばれる経済社会体制の変化と顧客消費者(市場)の価値基準の変化に呼応するためだが、必ずしもこのリストラ、全般的に成功したとはいえなかった。大型のリストラ(雇用も含む)も、欧米流のM&Aも、市場経済の変化や意向に基づいたものではなかったからだ。
 小泉首相が去り、より若い安倍総理が「再生」チャレンジと言って、自主自律や憲法改正および教育再生などを謳って誕生した。政治も経済も”再生”時代に入った。必ずしも成功しなかったリストラ(構造改革)を引きずりながら、多くの企業がリバイバル(再生)に邁進した。政治も、日本再生(憲法改正)、再チャレンジによる人生再生および教育(日本人)再生を安倍首相が所信表明した。
 政治も経済も、再生時代に入った。
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十年ひと昔というけれど、この10年の変化

2006年10月07日 | Weblog
 10年ひと昔といわれる。10年経つと、12歳の小学6年生も22歳になり大学を卒業する。22歳で就職し、独身を謳歌していた青年は、1人の子供を持つ32歳の世帯主になる。大変な変わりようであるが、この10年日本の総人口は、12550万人から12750万人に、僅かに200万人(1.6%)増えただけで、昨年を頂点にして人口はすでに減少傾向に入っている。
 このあまり変化のない人口(数)にもかかわらず、人口ピラミッドというか人口の年代別構成の変化は大きい。14歳以下の子供人口が、10年前の2000万人から1750万人に12.5%も減少している。平均年1%以上も少子化している。反対に、65歳以上の高齢人口は1800万人から2500万人に750万人も増加(42%増)、年平均4%以上も増加している。少子高齢化傾向は、いつまでこの傾向を高めて行くのだろうか。
 ”70歳以上”をシニア高齢人口とでもいうと、10年前の1150万人が現在(2005年)1800万人ですから、ほぼ10年で倍になる。これらの”お年寄り”(65歳/2005年)の多くは、お年寄り夫婦のみ(2人)が750万世帯(1500万人)、一人世帯500万世帯(500万人)だ。子供が”お年寄り”の仲間入り(65歳)をした90歳以上の超高齢者は、100万人を越え、文字通り”老老介護”社会に入った。
 2007年60歳になる団塊世代第一陣を迎え、経済市場のターゲットはここ5年か10年、団塊世代や団塊ジュニアと大騒ぎしている。”取り込みたい、囲い込みたい”と、あの手この手の作戦や戦略だが、バブル経済やバブル崩壊を経験した彼らの退職金や蓄財、企業家やマーケティング戦略家が思うように、このお金を5年や10年で浪費してくれるでしょうか。タンス預金趣味の日本人気質のDNAのほうが強く働くであろうと思うのは私だけでしょうか。
 それにしてもこの10年、大手スーパーマーケット(GMS)などのチェーン・ストアの売上高は、16兆円から14兆円(2005年)へと2兆円も減少している。一般消費者世帯の家計消費支出は、5年前の1世帯平均月額34万円が2005年は33万円と約10000円(3.6%)減っていることをみても、とても景気回復や好況感が実感できないのが正直のところだ。いわゆる交通、医療、通信、光熱費などの生活基盤支出だけが増加傾向にあることに加え、最近の地価の回復や超高層ビル建設の二次ブームなどをみるに、”バブル”の苦い経験”もう一度”に向かっているとも見られる。
 気をつけよう「マッチ一本、火事のもと」!!
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