吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

十年ひと昔というけれど、この10年の変化

2006年10月07日 | Weblog
 10年ひと昔といわれる。10年経つと、12歳の小学6年生も22歳になり大学を卒業する。22歳で就職し、独身を謳歌していた青年は、1人の子供を持つ32歳の世帯主になる。大変な変わりようであるが、この10年日本の総人口は、12550万人から12750万人に、僅かに200万人(1.6%)増えただけで、昨年を頂点にして人口はすでに減少傾向に入っている。
 このあまり変化のない人口(数)にもかかわらず、人口ピラミッドというか人口の年代別構成の変化は大きい。14歳以下の子供人口が、10年前の2000万人から1750万人に12.5%も減少している。平均年1%以上も少子化している。反対に、65歳以上の高齢人口は1800万人から2500万人に750万人も増加(42%増)、年平均4%以上も増加している。少子高齢化傾向は、いつまでこの傾向を高めて行くのだろうか。
 ”70歳以上”をシニア高齢人口とでもいうと、10年前の1150万人が現在(2005年)1800万人ですから、ほぼ10年で倍になる。これらの”お年寄り”(65歳/2005年)の多くは、お年寄り夫婦のみ(2人)が750万世帯(1500万人)、一人世帯500万世帯(500万人)だ。子供が”お年寄り”の仲間入り(65歳)をした90歳以上の超高齢者は、100万人を越え、文字通り”老老介護”社会に入った。
 2007年60歳になる団塊世代第一陣を迎え、経済市場のターゲットはここ5年か10年、団塊世代や団塊ジュニアと大騒ぎしている。”取り込みたい、囲い込みたい”と、あの手この手の作戦や戦略だが、バブル経済やバブル崩壊を経験した彼らの退職金や蓄財、企業家やマーケティング戦略家が思うように、このお金を5年や10年で浪費してくれるでしょうか。タンス預金趣味の日本人気質のDNAのほうが強く働くであろうと思うのは私だけでしょうか。
 それにしてもこの10年、大手スーパーマーケット(GMS)などのチェーン・ストアの売上高は、16兆円から14兆円(2005年)へと2兆円も減少している。一般消費者世帯の家計消費支出は、5年前の1世帯平均月額34万円が2005年は33万円と約10000円(3.6%)減っていることをみても、とても景気回復や好況感が実感できないのが正直のところだ。いわゆる交通、医療、通信、光熱費などの生活基盤支出だけが増加傾向にあることに加え、最近の地価の回復や超高層ビル建設の二次ブームなどをみるに、”バブル”の苦い経験”もう一度”に向かっているとも見られる。
 気をつけよう「マッチ一本、火事のもと」!!
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