いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

やってみなくてもわかってたことですが

2017-02-13 04:28:46 | 超・いぶたろう日記
すべては、3年前僕が予見したとおりになって、
そして結局は元に戻すことになったというお話。
数々の不正と怠慢によって、
地元の評判を地に堕とした人もお帰りになるとか。

こうなることはわかりきっていたのに。
だからあれほど言ったのに。
それぞれの現場での創意工夫や奮闘の成果を、
経営手腕や組織のブランドによるものと勘違いし、
古い価値観と自惚れた経営で迷走した果てに、
「ふりだしにもどる」か。

遅きに失した感もあるけれど、
私情を屁理屈で覆い隠し、独断で専行した手前、
簡単に引っ込みがつかなかったのだろう。
そんなくだらない意地のために、
3年間も右下がりの環境に置かれた顧客も従業員も気の毒だ。

だけど過ちを自ら認められぬあの人のことだ、
自分は体よく責任を投げ出したくせに、

「あの時点では必要な措置だった」
「やってみなければわからないこともある」
「実際、やってみてよかった面もある」

なんて、懲りずに自己正当化の屁理屈を厚顔で強弁していそうだ。
恒例行事だけに、目に浮かぶ(笑)。

けれど、この3年間に喪ったものは取り返しのつかないほど大きいはず。
人を大事にしなければ、組織は簡単に崩壊する。
小手先の起死回生策を色々と講じているようだけれど、
経営側の基本認識が変わらなければ、また同じことをくり返すだろう。
ただ他山の石として、我が身を律するのみ。

そしてようやくというか、ついにというか、
サービス業としての原点に忠実で、誠実な人柄の旧知の人物が、
火中の栗を拾う意気で後任に収まった由。
大いに敵失に助けられた感のあった過去3年(笑)とは打って変わって、
彼ならば強力なライバル復活もあるかもね。
でも、大きな視点で見れば市場の活性化にもつながるだろうし、
なぜか僕自身が心のどこかでホッとしていることも否めない。
経営陣は最低だったけど、現場はいつも最高だった、
あの空気を知る唯一の生き残りだからだ。

よく金村義明が近鉄バッファローズ時代を回顧して、
最高の野武士集団だったチームと、最低のドケチ球団フロントの、
皮肉なコントラストを面白おかしく話してくれるけれど、
ちょうど僕もあんな感じかも知れない。

何よりあの場に思い出のある者たちにとっては、
やはり荒んでいく一方というのは寂しい思いがしたに違いない。
彼らが僕の所を訪ねてきてくれることは多いが、
僕はあの頃のあの空気を再現したつもりでいるし、
それを感じ取って「新しいのに懐かしい、不思議な感じだね」
なんてみんな言ってくれるけれど、
やはり彼らにとっては自分の思い出が染みこんだ場所とは違う。
かといって、その「場所」だったところをいま訪ねていっても、
今度は誰も彼らのいた時代を知る者がいない。
歳月が過ぎて人の入れ替わりはやむを得ないことだけれど、
せめてその場ならではの「空気」というものは受け継がれていないと、
やはり寂しい思いを禁じ得ない。

集まり散じて人は変われど、仰ぐは同じき理想の光。
その意味で、正統な後継者が誕生したことは、やはり素直に嬉しい。
彼のまっすぐで誠実な理想や情熱がきちんと反映されたならば、
蘇生するのもそう遠い日のことではないだろう。
まだ我欲と嫉妬心の塊のような政治屋もいるし、
何よりの病巣である経営手法が改まったわけではないから、
茨の道ではあるかもしれないけれど。
ここはひとつエールを送りたい。

ここからが本当の勝負だね。
僕らももちろん、負けないようにしたい。
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