いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

闘将を悼む

2018-01-06 22:44:50 | トラ、トラ、トラ。
帰宅して驚いた。
「星野仙一氏逝去」の報。
もう、この字面からして違和感しかない。
燃える男星野、いつでもバイタリティに溢れた豪気な闘将。
こんなにあっけなく亡くなるなんて、まったく信じられない。
ついこの間、殿堂入り祝賀パーティなんてやってたのに。
かなり重い病気を患っていたのに、ほとんど誰にも話していなかったそうだ。
それも、彼の人らしいといえばあまりにらしい。

強すぎる個性が故に、毀誉褒貶半ばする人物かもしれないが、僕は好きだった。
あの野球に対する暑苦しいほどの情熱や浪花節、
クサイほどのロマンチックでストレートな台詞の数々、
それらは「星野仙一」が主語になるだけで、見事な画になる。
選手・監督として偉大な足跡を残されたこともさることながら、
それ以上にファンの心を、盛り上げ方を知っている演出家だった。
時にはアンチ巨人の急先鋒として、時には猛り狂う乱闘の主人公として、
そして温かく味わいのある数々の名スピーチメイカーとして。
これほど野球をドラマチックに彩ってくれ人もいないだろう。

中日での熱血、阪神での優勝、楽天での日本一。
できすぎだと思えるような場面をいくつも産み出してきた。
感情を表に出さず、コメントは優等生、
そんなスマートな選手・監督ばかりじゃつまらない。
ファンはプレーや勝ち負けだけじゃない、ストーリーを求めているのだ。
星野氏はその辺を十二分に知り尽くしていた。
ファンを大事にし、選手を大事にし、その家族や裏方までをも気遣い、
野球に関わる人々をみんな大切にしていた。
だからあれだけ厳しくとも、多くの人に慕われたのだろう。
野球界の将来についてもさまざまに憂慮し、いつも建設的な提言をしていた。
個人的には彼こそコミッショナーに相応しいと思っていたのだが。
つくづく、日本の野球界は惜しい人を亡くしたと思う。

彼が虎の監督を引き受けてくれなかったら、
いまのタイガースはなかったろう。
いち虎党としても心から感謝したい。
謹んでご冥福をお祈りします。
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新年会

2018-01-06 07:18:40 | 超・いぶたろう日記
5日深夜。

ここから毎年ウチの教室は
「オールナイト新年会・今夜は寝ないぞカーニバル」を開催している。
教職員・アルバイト学生に加え、
大人になった教え子たちも幅広く参加し、
オードブルに舌鼓を打ちながら、
夜11時から朝6時まで喋り続け・笑い転げるという壮大な宴だ。

参加条件は「18歳(大学生)以上/未成年は飲酒NG」だけ。
好きな時間に来て、好きな時間に帰る。
もちろん会費なんかいらない。
無理に飲ませたりするのはキライ。そもそも僕が飲めないし。
朝まで本当に笑いの絶えない、極めて健全な夜会だ(笑)。

打ち上げ好きの僕が音頭をとって、かれこれ4回目になろうか。
今年も多くの教え子たちがやって来てくれた。
上は2008年度生から、下は2013年度生まで、総勢15名。
何年も前の、それも前職での教え子たちが、
正月早々深夜にこれだけ広く集まってくれるなんて、
先生冥利に尽きるってもんだ。



大人になった彼らとの話は実に味わい深い。
僕ももうちょっと人生の先輩として、
それっぽい話のひとつもできれば格好いいんだろうけれど、
なんせ生まれてこの方、徹頭徹尾脱線人生なのでロクなアドバイスが言えない。
酒も飲まずに7時間ずーっと機嫌良くアホなことばっかり言って、
難しい話を始めるヤツが居るとせっせと混ぜっ返す。
そんなオトナゲナイ僕の姿に、教え子たちも腹を抱えて一様に
「変わらないですね」と安心してくれるという、
もうどっちが先生だか生徒だかわからない、
ひょっとしてこれは非常に高度な介護なんじゃないかと思えるほどの楽しい時間だ。

卒業して大人になったら、もうみんな弟や妹みたいなもん。
僕もいつまでも先生ヅラなんかしてられない。
彼らの悩みに耳を傾けることはあれど、
説教なんかでこの時間を費消してしまうのはもったいない。
ただみんなの健康と幸福を願いつつ、
今年もみんなにとって素晴らしい年になるよう、
心を込めてバカ騒ぎするだけ。

まだ来たことのない卒業生のみんな、
来年参加資格をゲットするみんな、次回は是非おいでね。
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