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2017-09-26 11:42:49 | 超・いぶたろう日記
金正恩氏の21日の声明全文[日本経済新聞web]


こういう独特な文体を見て、ふと思い出した。
とあるところで、
「『自称』特殊な精神疾患」
「『自称』超高知能者」を名乗る人物がいて、
(あくまでもその人が自称していたんですよ、私に精神疾患への差別意識はありませんので念のため)
彼が何かというと自分の不遇と周囲の不実を訴え、
権利を主張するときにこういう文体を好んで使っていたことを。

どんなミスをしても決して自分の落ち度は認めず、
必ず注意した人間に反論し、
挙げ句誹謗の限りを尽くすという困った人だったが、
その抗議文みたいなものの文体はまさにこんな感じ。

彼が本当に精神疾患だったのか、
単なる変人だったのか(その線引きは至難だが…)はわからないけれど、
自分に都合のいい人物・知識・条件・論理だけを好み、
その外は一切排除する姿勢や、
自分を賞賛してくれる人物しか近づけない人付き合いのあり方は、
思えばこの人と共通するものを感じてしまう。

ここで思うのは、一般の人でも何らかの精神的な理由があって、
まるでこうした特権的な地位にある人物のような思考・言動になってしまうのか、
それともこうした特権的な地位に生まれつくとこういう人格になってしまうのか、
どっちなんだろう、ということ。
それは何も国家指導者とか極端な例ばかりじゃなくて、
名家や大金持ちの息子で何不自由なくワガママ放題に育ったとか、
そんなのも入れてもいいかもしれない。

まあ、どちらということもなく、両方なんだろうけどね。
そしてそれを言うならば、我が国のあの人も…この人も…(笑)

いずれにせよ、国家の指導者に求められるのは冷静な判断力と、
感情に負けない粘り強い交渉力であって、
生まれてこの方苦労知らず、何でも思うとおりになって当然という、
お坊ちゃん達にそれが備わっているかと言えば甚だ心もとない。
人を否応なく動かせるお金も力もない中で、
考え方の違う他人と上手に協調するために苦労に苦労を重ねた人にこそ、
その神髄はわかるのではなかろうか。

麻生太郎はかつて、首相候補に挙がった某政治家を指して
「あんな○○出身者に宰相の資格なんかない」と差別発言をしたそうだが、
事実ならば、彼らの価値観が如実に表れたエピソードだと思う。
国の舵取りをする人物には、家柄だの血筋だのよりもずっと大切な資質が求められるハズなんだが。
ろくでもない二世三世が跋扈して自分たちの既得権を守ることばかりに執心し、
国がどんどんおかしな方向に進んでいるという点では、
まるで彼の国を批判できない我が国の現状ではないか。
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