ドイツのイヌはなぜ幸せか? でドイツの犬飼い事情に興味を持ったので、この本も読んでみた。
ドイツの犬はなぜ吠えない? (平凡社新書 359) | |
福田 直子 | |
平凡社 |
この本もタイトルがどうかなと思う。
あとがきに書かれてもいるのだが、特定の主張はなく、ドイツのペット事情について紹介する内容になっている。
ドイツはペット行政「先進国」であるらしい。
それは市民の意識と行動に支えられている。
犬を飼うには安からぬ税金を払わなければならず、多くの人は犬とともにしつけの学校にも通う。
交通機関に犬も乗れるし、犬が入れるレストランやホテルもある。
しかし、犬をレストランのテーブルで食事させた有名人(獣医師だそうだ!)に他の客が注意したら、店は注意した客の方を追い出した。などいうエピソードも批判的に紹介されている。
さらにはテロリストまがいの動物愛護団体の活動もヨーロッパでは始まりつつある。
すべての動物を利用するのをやめるべきだ、と主張している団体もあるので、それは人が動物と暮らすことのかなりを否定することになる。
ペット、あるいはコンパニオン、さらにはパートナーとして可愛がるだけが動物との暮らしではないだろう。
獣医学や畜産学は、その中にしっかりと哲学をもっておかなければならなくなっているのかもしれない。
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今日は子馬の肢軸異常の診察。
中間種の新生子馬の喉頭内視鏡検査とフルリムキャスト装着。
繁殖雌馬の結腸捻転の開腹手術。
子宮内シストのlaser破砕処置。
入院厩舎に新生仔脳症の子馬2組。
この世にあって、今日一日すごせることの幸せを思わなければすべては始まらないと私は思う。
(う~ん、中国語では幸せhappyは「快楽」なの?)
人並みに扱えないなら動物を飼うべきではないと言っていたら、人はほとんど動物と暮らせない。
そもそもアフリカの草原でライオンに生きたまま食われるシマウマは不幸なのか?
ライオンは残酷なのか?
動物をつないで飼うのはいけないことなのか?
俺だってつながれて生きている;笑。
けど、救ってもらわなければならないほど不幸だとは思ってない。