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馬医者残日録

サラブレッド生産地の元大動物獣医師の日々

初産ホルの帝王切開に、入院馬の不調に、子牛骨折の研修に

2024-11-16 | 牛、ウシ、丑

北海道の他の地域のNOSAIの獣医さんが研修に来ておられるので、子牛の骨折治療の講義と実習のために出勤。

ところが、初産ホルスタインの難産が来院。

1週間遅れの分娩で過大仔で、産道も狭く出そうにない。

子牛はもう死んでいる。

研修の先生に帝王切開していただいた。

地元の新人獣医さんに教えながら。

さすがに手慣れていて、教え方も優しく親切で感心した。

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午前中に、牛の骨折治療について講義。

午後から実習を始めたのだが、前夕に開腹して入院している馬が調子悪い。

他の獣医師は、講習会へ出かけており、血液検査業務もしなければならない。

それでも、stomach tube で胃を減圧し、輸液を付け直し、etc.

血液検査も終わった。

骨折プレート固定の実習も、脛骨骨折を固定し、キャストを巻かなくても治る強度を確認してもらって終了。

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骨折プレート固定の練習作品。

脛骨骨幹中央の短斜骨折に対して、lag screw で固定し、9孔DCPを当てプレート固定をし始めたところ。

骨幹端には6.5mm海綿骨screwを入れるのが良いと思いますよ。

遠位から3本目のscrewは対側皮質に開けたドリル孔に入らず、皮質内側を滑ってしまった。

これは起こりがちなミス。

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半日の実習だと”体験”くらいかな。

しかし、見たこともないのと、やってみたことがあるのは大違いだと思う。

           //////////

ことしは4~5日ごとに雨が降り、ほとんど水まきをしなかった。

植物にも好かったが、紅葉するには秋の寒暖差が少なかったかな。

 

            

 



2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (はとぽっけ)
2024-11-16 08:15:24
 研修の獣医さん、急なことにも遭遇し、有意義な時間だったことでしょうね。
 おっしゃるようにやってみたことあるというのは成功に向けて、かなり力をもらえるものですよね。
 有意義といっても死産や入院馬の不調と命の現場であることを痛感する記事でもあり。

 今年は例年の同日ごろより青もみじが多く、低地では気の早い紅葉がより一層引き立つ景色だったように思います。
 冬支度、がんばろっと。
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>はとぽっけさん (hig)
2024-11-17 04:25:19
おなじ手技でも、地区によってかなりやりかたが異なりますから、情報交換は有意義だと思います。そして、話では聞いたことがあるけど・・・というのと見たことやったことがる、というのは大きな違いだと思います。

ことしは暖かい11月です。今のところ。植物は水不足とは無縁でしたが、すくなくともうちの庭は寒暖差不足だったようです。
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