馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

馬臨床高度化研修2021 3日目

2021-10-02 | 講習会

朝、初日に喉嚢真菌症の手術をしたので、その手技について講義。

毎年要望の多い馬の疝痛の診断についても講義。

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午前中、特別うるさい1歳馬が陰睾ではないかということで手術台に乗せて去勢。

鼠径部に発育の悪い精巣を触ることができた。

鼠径部陰睾だ。

特に精索が短い側は、捻転式ではなく結紮と去勢鉗子で去勢した。

この馬、チフニービットにも逆らう。

狼歯があるので、抜歯。

斜歯もあるようで、電動歯鑢で鑢整。

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午前中、子牛の中手骨再骨折を内固定したプレートの抜去。

吸入麻酔で。

午後、突球の当歳馬の浅屈腱支持靱帯の切断手術。吸入麻酔。

1歳馬の両腕節骨折の関節鏡手術。吸入麻酔。

当歳馬の後膝の骨病変のPRP療法。立位で。

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3日間の研修で、馬も牛も、静脈麻酔や吸入麻酔下で、いろいろな手術を行うのを観ていただけた。

地元での毎日に何か役立つことがあればと思う。

帰り道は、それぞれ5時間以上かかる。

おつかれさまでした。

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朝の散歩はまだねむたい?

無為徒食のおまえが言うな;笑

 

 

 



4 コメント

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研修ありがとうございました。 (s.mukai)
2021-10-02 05:46:14
この度は研修させて頂きありがとうございました。大動物2次診療施設の運営の在り方から、一つ一つの症例までとても勉強になりました。貴重な時間を割いて頂き実習したからには、何か一つでも持ち帰った物を実践に結びつけたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
>s.mukaiさん (hig)
2021-10-02 12:52:55
おつかれさまでした。
ぜひ実践に結びつけて下さい。
私たちも他地域の話を聞けてたいへん参考になりました。北海道と言っても各地さまざまです。多様性が強さであり魅力だとも思います。
Unknown (はとぽっけ)
2021-10-02 18:47:52
 実臨床に沿った実習がこんなに盛沢山こなせるってすごいなぁと思いました。
 片道5時間。北海道ならではですね。
 子牛の中手骨再骨折の経過はいかがだったでしょ?
 無為徒食を英語に翻訳したら、働くなくてもいいくらいに裕福。素材を生かした食事。くらいな訳を得ました。
 わんこはほんとによく寝ますよね。
 オラ君、散歩が億劫になるにはまだ早いかと。
 
>はとぽっけさん (hig)
2021-10-03 04:39:43
3日間関節鏡手術ばかりにならないようには配慮しました。牛の麻酔も観てもらえて良かったです。
牛の中手骨再骨折の経過は順調でした。

皆さん車で移動になるのは、こちらが公共交通機関がバスしかないせいです。北海道では札幌行き、全国では東京行きでないと不便でしょうがない。
日本人の習性なんですかね。

無為徒食、は働かないただ飯ぐらい、ではないでしょうか。良い言葉ではないでしょう。相棒こそその生活です;笑

うんちでたら散歩をはしょりたがります。だって歩いたら腹減るもん、と言ってます;笑

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