馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

診療実績2021 関節鏡手術

2022-11-10 | 関節鏡手術

令和4年 2021年度は、関節鏡手術が

飛節 141 頭

腕節 98 頭

球節 28 頭 (種子骨10頭を除く)

後膝 17 頭

種子骨 10 頭

腱鞘鏡 13 頭

近位指/趾節 3 頭

遠位指/趾節 1 頭

感染性関節炎/腱鞘炎 5 頭

え~っと 合計316頭。

          -

1年365日だよ。

土曜日曜祝日も関節鏡手術を受けているが、盆正月、夜中まではやっていない。

それでも、昔のように1週間以上先まで予定が埋まっている、ということはない。

機材はオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)できるので、1日2頭こなせるようになっている・・・いつからだっけ?

operator ; arthroscopist が増えたことも大きい。

もう1セット機材があれば1日に3頭こなせなくはない。

故障や滅菌トラブルに対応するためにも考えておく必要がある。

(実は、今も長期修理で借り物でやっている)

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件数をこなすことは、1例1例に適用する技術レベルの担保にもなっている。

         ーー-

きのうは、

午前中、5歳競走馬の球節の関節鏡手術。両前。

調教を始めた1歳馬の「のど鳴り」の喉頭内視鏡検査。

午後、関節鏡手術の予定だったが、変更してもらって当歳馬の尺骨骨折のプレート固定手術。

夕方、繁殖雌馬の食道”閉塞”の処置。

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いよいよ阿蘇のカルデラを望めるところまで来た。

まあ、なんという景色!

世界でも指折りのカルデラの広さなのだそうだ。

あちこちで温泉の湯気や、噴火口の蒸気が上がっている。

人口密集地にならなかったのは、水が乏しいのか?火山灰地で米が作りにくかったからか?

草千里。

馬が働いていた。

馬医者にとって、馬さえ居れば良いところ;笑

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多和平や、開陽台にも、勝るとも劣らない展望だった。

 

 

 

 



4 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2022-11-10 06:17:23
 hig先生が海外で研修、研鑽した手技、治療法でしたよね。
 今ではこんなにもたくさん。
 機器も進化しているのでしょうか?

 水が溜まって湖にならないのが不思議に思える。
 ラクダも似合いそうな景色ですね。
 スズラン自生地というのが目に留まりました。
 竹と笹の違い以外は似てるなぁとざっくり思います。
 
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Unknown (zebra)
2022-11-10 06:21:14
飛節が一番なんですか。と素人は思います。
食い扶持に出来て、緊急度に譲ることの出来る仕事を増やしていくことは安定経営につながるでしょうね。
クライアントもその共済の理念に共鳴してくれることでしょう笑
数こなしている中でイノベーションする症例にも遭遇するでしょうし、単純とかパターンとかに思う人には向いてない仕事でもあります。

北海道に住んでいれば屁でもない話かも知れませんが、標高高くて寒いのか。
きっともっと住み良いところがたくさんあるのでしょう。
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>はとぽっけさん (hig)
2022-11-10 18:40:08
日本では私が始祖の一人です;笑 機器もずいぶん進化しました。使い勝手も良くなりましたし、画質も良くなりましたし、高くもなりました。一式300万で買えたのが、今は800万かな。

北海道的なスケールの大きな風景でしたね。夏は暑いんでしょうけど。
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>zebraさん (hig)
2022-11-10 18:44:03
飛節は腫れるとまたよく目立つんですよ。
世界の馬病院の経営を関節鏡手術が支えている、というのも現実です。

高原、となってますが、たいして涼しくはないんじゃないかと思います。
やっぱり水が乏しいのかもしれませんね。北国は雪解け水が春の農業を支えていますよね。
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