アウトドア・ブーツ


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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ふと思い出した。
そういえば、昔履いていたアウトドア・ブーツがどこかにあると・・・
確かベランダにある小型の物置に放り込んであったはずだ。

夜遅かったが、ベランダに出て、立て付けの悪くなった物置の扉を開いた。
暗い中手探りで探すと、大きな皮製の塊に手が触れた。
明るいところに引きずり出して、目的のブーツであることを確認した。

迫力のある重量級の靴である。
20年ほど前に購入したもので、物置にしまってから10年は経つ。
早速絞った雑巾で汚れを落とし、全体にクリームを塗りこんだ。
面積が広いので、塗るのが大変で、クリームの消費量も多い。



その当時、海外通販の面白さにはまり、独身貴族でお金があったこともあり、毎月のようにアメリカやヨーロッパからグッズを輸入していた。
日本では見たことの無いものばかりで、カタログを見るだけでワクワクした。
インターネットの無い時代なので、日本では限られた人しか、こういうものを持っていなかったのだ。

一番多かったのはL.L.ビーンで、親戚にも欲しいものを聞いて回り、僕が取りまとめて注文し箱で取り寄せた。
時折カベラスからもアウトドア用品を購入した。
サバイバルゲームでも使えるものが多かったのだ。

これはカベラスで購入した靴で、タンの部分に、くすんではいるがカベラスのタグが縫い込んである。
雑巾で埃を落としていると、踵の部分に、ダナーのマークとともに、MADE IN USAと、薄っすら刻印が入っているのに気付いた。
カベラスにOEMで供給されていたのだろう。
重くて厚みのある靴で、使われているシンサレートのグラム数が飛びぬけて多い事が、カタログに誇らしげに謳われていた。
しっかりと作られており、かなりの時間放置されていたにもかかわらず、金属パーツなど痛んだ様子は無い。

確か同社のカタログに載っている多くの靴のうち、一番高いものを注文してみたのだ。
と言っても、20年前で400ドルくらいではなかったかと思う。
靴に特別興味があったわけではなく、単純に高いブーツがどういうものか見てみたかったのだ。

もうひとつ、カタログにベアーの革・・と書かれていたところに、革フェチである僕の興味が集中した。
熊の革で出来たブーツ!?
その時はそう思ったのだが、いろいろ調べても熊の革を使った製品の話はあまり聞かないので、ベアーと名のつく他の動物の革なのかもしれない。
シボの入った腰の強い革である。

野歩き用のブーツを探していたが、20年も前から、目と鼻の先にあったわけだ(笑)
ご存知の通り、靴擦れには痛い目に遭っているので、別の木型のブーツをもうひとつ・・なんて考えていたが、とりあえずこれがあれば十分だろう。
この厚みを見てしまうと、トリッカーズが華奢に見えてくる。
何といってもアウトドア・ブーツであるから、野歩きという目的にも適っている。
那須の裏山には、ちょっと過剰性能かもしれないが・・・
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