バーガンディ


D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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急にバーガンディの靴が欲しくなった。
バーガンディとはワインの産地であるブルゴーニュの英語名で、ワインレッドのことを指す。
何のことは無い、電車で前に座った男性が、バーガンディ色の靴を履いていたのだ(笑)
白いセーターを着て、ズボンの先から赤みの強いセミブローグの靴が見えている。
それがなかなかカッコよかった。

これは僕も欲しいなと思い、以来いろいろ物色していた。
この色の靴は、いくつかの会社から出ているが、先日ふと立ち寄った銀座のロイド・フットウェアのお店にも数種類置いてあった。
残念ながら最上級機種のマスターロイドのバーガンディは在庫が切れていたが、ひとクラス下のモデルならあるという。
ただしそちらもサイズによっては在庫が無いようだ。

着こなす自信がなかったので、最初は安いもので十分と考え、在庫のあるものを出してもらった。
まずは実際に試着して、足に合うかどうか確認する必要がある。
聞くとウイズはEであるという。
ロイド・フットウェアは、日本人の足に合わせて、わざわざ英国の工場で作らせているのに、それでも幅はEか・・・
それどころか、マスターロイドは、もっと狭いDであるという。
やはり僕の足の幅が、広すぎるのであろうか。

通常だと英国サイズなら7であるが、履いてみるとかなりきつめでパンパンである。
やはり幅がEの靴だと、こうなってしまう。
こういう履き心地が好きな人もいるそうだが、僕にはちょっと無理だ。

ひとつ上の7ハーフを出してもらうと、指の先の空間が大きくはなるが、幅は許容範囲に入ってきた。
店員さんとしては、きつめの物から使い込んでちょうどよくするのが理想だそうだが、それをお客さんに無理に勧めても、辛くて履かなくなってしまうパターンが多いという。
ローテーションに入れて、日常に使用するためには、自分の好みに合った大きさを選ぶべきだとアドバイスしてくれた。



ところで、当初はパンチドキャップ・トゥのバーガンディのモデルをお願いして試着していた。
しかし、その隣に置いてある、同じバーガンディのプレーントゥのモデルが気になって仕方が無い。
僕は外羽根式のプレーントゥが、靴の形の中で一番好きで、そればかり買っている。
どうしてもプレーントゥ以外から選ぶとしたら、逆に飾りの目一杯入った、セミブローグかフルブローグがいい。
たまにはと思い、パンチドキャップ・トゥを見せてもらったが、飾りつきのラインが横に一本入るだけでは、何だか中途半端に見えてしまう。

家にあるのは外羽根式プレーントゥばかりなので、ウーン・・と悩んだのだが、やはり現物を前にするとそちらが欲しくなる。
散々試着した後で申し訳なかったのだが、やっぱりプレーントゥにしたいと話した。
もちろん店員さんは快く応じてくれた。
この表面の革の面積が広いところがたまらないのだ・・と言うと、そういうお客さんが多いと笑っていた。
私はストレートチップしか買わない・・など、好みがはっきりしており、そればかり買う人はけっこういるそうだ。

羽根がV字状に開いたVフロント式のプレーントゥで、ちょうど欲しいと思っていた形だ。
写真で見ると、ちょっとチャッカブーツにも似ている。
これで色がブラックなら、冠婚葬祭にも使える万能型のデザインである。
価格は中級クラスであるが、ソールはヒドゥンチャネルの半カラスで、なかなか凝った作りになっている。
同社の製品は、チーニーやクロケット&ジョーンズなど、英国の有名メーカーの工場で生産しているようだが、シリーズ毎に製造メーカーが違うため、構造もそれぞれ異なるという。

この靴をベースに、自分の好みに合わせた仕上げをしてみようと思う。
通常なら靴の色に合わせて濃い茶系のクリームを選ぶところだろうだが、今回はバーガンディの赤をより強調したい。
そのため真っ赤な乳化性クリームを、あらかじめ買っておいた(笑)
これからどう料理していくか・・・非常に楽しみである。
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