カントリー・コレクション


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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輸入革靴の大幅値上げ前にと、トリッカーズのカントリー・コレクションの短靴を買っている。
ヘビー級の作りで慣らすのに時間がかかる靴なので、複数持っていても困るかと当初は思っていた。
しかし履いてみると、意外にすぐに馴染んでくることがわかった。

高級紳士靴の中では、価格は中程度で買いやすいし、革製品としては物量投入型で質が高いので、所有する満足感は大きい。
色違いのものをいくつか持って、毎日それに合う服を選んで、交互に履いていく・・というのも面白いかと考えている。
まあ、新品より使い込んだ方がカッコいいと言われる靴ではあるが、それはまた別問題である。

気軽に買えるのは、何よりも自分の足にピッタリの木型とサイズがわかっているからである。
同社の4444というラストを使ったモデルが、僕の足と相性がいいのだ。
その木型の同じサイズを買っておけば、フィッティングに関しては不安がなく、履き始めの日から靴擦れも無く、すっと導入できる。



靴のデザインとしては、少々無骨で田舎臭いかもしれない。(何しろカントリー・コレクションだ・笑)
スーツと組み合わせるのは難しいだろう。
とにかく硬いし重いので、足に合わなかった場合は悲劇である。
しかし存在感は強烈で、他の靴とは一線を画している。
丸っこくて格好悪いが、革の質がよくて作りも手が込んでいるため、見ただけで高品質なことがわかり、強いオーラを放っている。

検索してみると、国内での弾数は相当多いことがわかる。
日本にこんなに沢山入っているのか・・と感心するほど一杯ある。
それもトリッカーズに別注したショップオリジナル品が多く、見ているだけで楽しくなるほど、様々な仕様のモデルが存在する。
どのショップも各サイズ数足ずつの在庫しか持っていないようなので、メーカーが小ロットの別注に対応してくれるのかもしれない。

しばらく前から、バーガンディのフルブローグの靴を探していた。
カントリーシリーズの短靴である4444ラストのバートンでは、通常売られているラインナップにはバーガンディは無い。
しかしサンプル帳の中にバーガンディの革も含まれているので、メーカーにパターンオーダーすれば、時間はそれなりに要するだろうが、入手することは可能だ。

それを注文しようかと思ったが、試しにネットで検索してみたら、あっさりみつかった。
それも自分の足にピッタリのサイズ・・・
またも神の啓示か?(笑)
業者か個人が、メーカーに別注したものであろう。
追加料金を払ってパターンオーダーしなくても、探せば円高の頃に誰かが作ったものが、ずっと安くみつかる。

バーガンディ・バーニッシュド・カーフという革だ。
実物を手にしてみると、少し予想と違っていて、表情に乏しいノッペリとした質感の革である。
色としてはこげ茶に近く、手持ちのクリームの中では、コロニルの1909シュプリームのバーガンディが一番近い。

もう少し赤みの強いものが欲しかったが、これはこれで悪くなく、むしろ服装に合わせやすい色といえそうだ。
バーニッシュド(磨いた)というくらいだから、最初から革の表面に柔らかい艶のある加工が施されている。
クリームで磨いてみると、輝きは多少増すようだが、経年変化でどう変化していくかは未知数である。
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