神棚


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

会社に神棚がある。
事務所の上のほうに設置した、神棚専用の棚に乗っている。
神社でご祈祷していただいたお札や、人からいただいたお札を、神棚の中やその周りに並べていた。

しかしそのやり方が間違っていると、詳しい人から指摘を受けた。
作法が良く分からず適当に置いていたが、確かにそれではうまくないだろう。
この際ちゃんとやり直そう・・という事になった。

特別信心深いわけではないのだが、こういう事はしっかりやっておきたい。
過去に大手の経営者の方々と接する機会があったが、皆が共通して、こういうことに手を抜かないのを見てきた。
もちろんただ正しく置くだけでなく、神様を敬う気持ちも持たなければならないのだが・・・

調べてみると、今までの置き方は、まるでデタラメであった(笑)
神棚の扉の中に入れるお札、神棚の左右に置くお札・・それぞれの種類や順番が決まっている。
現状は、そもそも必要なお札が揃っていないし、ちゃんと毎年新しいものに替えていたわけでもない。

どのお札をどこに置くか、具体的に調べてみた。
会社の神棚は、一社宮と呼ばれる、扉が中央に1ヶ所だけのものだ。(もっと大掛かりで3ヶ所扉がある三社宮もある)
一社宮の場合、何体かのお札を前後に重ねて中に入れるのだが、その順番が決まっている。

一番手前に置くのは、日本の神社の最高位である伊勢神宮の神宮⼤⿇(じんぐうたいま)である。
これは「天照皇大神宮」と書かれたお札で、伊勢神宮まで行かなくても、主要な神社でいただくことが出来る。
こちらが神棚で祀る神様の中心になる。

2番目に重ねるのは、その地域の氏神神社のお札だ。
以前も書いたことがあるが、地域によって氏神様が決まっていて、神社庁に電話して住所を伝えると、どこの神社が氏神様か教えてくれる。
今までは、とりあえず町中で一番大きい神社でいただいたお札を入れていた。
しかし調べてみると、会社の地域の氏神様は、裏手にある無人の小さい神社であることが分かった。
いつもは人がいないが、ネットで調べてみると、管理している宮司さんの電話が出ていた。
連絡したところ、わざわざそのお札を届けてくださった。

3番目以降は自分の好きな神社のお札だ。
これは複数枚あってもいいそうだ。
会社の神棚には、先日の大宮の氷川神社と、早稲田の穴八幡のお札を入れた。
なお神棚の扉の中に入れるのは、お神札と呼ばれるもので、神社の名前の下に神璽( しんじ)と書かれている。

商売繁盛、家内安全など、特定のお願い事をご祈祷していただいたお札は、神棚の扉の中ではなく、外の左右に並べる。
それも向かって右側が格式が上になるという。
どうしようか迷ったが、先日行った氷川神社でいただいた商売繁盛や厄除けなどのお札を右側に置き、初詣で行った豊川稲荷や日枝神社でいただいたお札を左側に置いた。

さらに新しいお神酒を2本スーパーで買ってきてお供えした。
よく神社でご祈祷を受けるとお酒をいただくが、あれはあくまで神様から下ってきたものだそうで、神棚にささげるお神酒は、新しく買うことが望ましいという。
お札が左右にあるので、お神酒も左右に置く方がいい。

これですべて揃った。
パーフェクト神棚だ(笑)
もちろん安心して手を抜いてしまっては駄目で、ちゃんと毎年お札を新しいものに替えていく必要がある。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )